🏥 Dr.CoC夫のひとこと 🏥

 

医学部での授業で習うような

ウイルス学とは違った視点で

ウイルスについての知識を

深めたいと思い、

 

ウイルスの意味論

~生命の定義を超えた存在~』

(山内一也著、みすず書房)

 

を読んでいます照れ

 

下矢印下矢印下矢印

 

 

 

 

「これまでのようなヒト中心の

視点からではなく、

ウイルスの視点から自然界を

眺めることで、

新たにウイルスと生物の間の

複雑な関係が

見えてくるだろう」 (P114)

 

 

この本を読んでいると

ヒトを含めた生物に関して

今までとは全く違う景色が

見えてきます

 

でも・・・

 

数ページ読むと

頭が疲れちゃうんですてへぺろ

 

そんな時には

 

カイエ・ソバージュⅣ

『神の発明』

(中沢新一著、講談社)

 

を読んで

頭を休めています

 

南アメリカの先住民や

オーストラリア・アボリジニなどの話が

とっても面白い爆  笑

 

下差し下差し下差し

 

 

 

 

二冊の本を交互に読んでいる僕を、

TomoCoCoが

不思議そうに見ていますウインク

 

 

 

特に理由があって

『神の発明』を選んだ訳では

なかったのですが、

この二冊を交互に読んでいると

不思議な感覚に包まれるんです

 

『ウイルスの意味論』は

科学的エビデンスに基づいた

ウイルスについての話

 

そして、『神の発明』は

文化人類学に基づいた

精霊についての話

 

一見何の関わりもなさそうですが、

ウイルスと精霊との間に

共鳴するものを感じるんです

 

どうしてなんでしょう??

 

 

 

さて

ウイルスは生物なのでしょうか

それとも無生物(物質)なのでしょうか

 

ウイルスは

動物や植物などの真核生物や

細菌とは違って

細胞の構造を持っていません

 

また、自力では

増殖することもできません

 

なので

何らかの細胞に侵入しない限りは

ウイルスはだだの物質にすぎません

 

けれども

標的となる細胞に侵入すると

ウイルスの容姿および行動は豹変し、

細胞の助けを借りながら

生物のように増殖し始めますびっくり

 

ウイルスには生物のような側面もあり、

無生物(物質)のような側面もあり、

生物と無生物(物質)の境界のような

存在なのです

 

一方、精霊はと言うと

みなさんもよくご存じの通り

現実世界と“あちらの世界”の境界

存在しています

 

ということで

どうやらウイルスも精霊も境界

住処としていて、

ウイルスは物質界の境界

そして精霊は精神界の境界

住んでいます

 

さらに面白いことに

ウイルスも精霊もヒトに対して

良いことしたり悪いことをしたり

色々とちょっかいを出してきます

 

つまり

そんなウイルスと精霊を繋ぎとめる

仲介役をしているのがヒトというわけ

 

そんなことを考えていると、

まるで自分が

ウイルスと精霊の境界に存在している

ような気がしてくるんです

 

不思議じゃありませんか??

 

 

 

『ウイルスの意味論』の中で

ある本が紹介されています

 

それが

 

『鹿の王』

(上橋菜穂子著、角川書店)

 

ウミウシに寄生する

ウイルスの特性をヒントにして

執筆されたそうです

 

恥ずかしながら

僕は上橋菜穂子さんのことを

存じ上げなかったのですが、

ファンタジー作家であり

文化人類学者でもあり

オーストラリア・アボリジニの研究も

されていたとか

 

さらに

『精霊の守り人』という本も

執筆されています

 

なるほど

 

ウイルスと精霊って

やっぱり繋がるんですね照れ

 

さっそく

アマゾンで注文しちゃいましたてへぺろ

 

 

 

 

ちなみに、この『鹿の王』は

今秋に映画化されるんですね

 

なんてタイムリーラブ

 

『鹿の王』は

新型コロナウイルス感染症とも

無縁ではないでしょう

 

公開がとてもとても楽しみです照れ