昨日は,ドイツで活躍されているお二人のトークショーにお邪魔してきました.
ドイツで,サッカーの指導をされている,中野吉之伴さんと
ドイツのプロ野球チームで監督兼選手として活躍されている,片山和総さんのトークショーでした.
参加までの経緯ですが,昨年夏に,チームヨーロッパとの試合がありました.その際に,片山さんも同行されており,そこでも少し,お話をさせていただく機会がありました.その後,片山さんのTwitter をフォローさせていただきました.
そこで,今回のトークショーを知り,指導者を志す私は,参加しない理由などありませんでした.
トークショーというものの,参加者の質問に答えるという形式で話が進められ,自分は,日本の野球界における縦のつながりについての質問をさせていただきました.
今の日本野球は,過去の歴史のせいでもありますが,アマチュア野球とプロ野球との間に大きな壁があります.サッカーには,天皇杯のように,プロアマがガチンコ対決をする場があります.このメリットついては,中野さんから,アマのモチベーションにも繋がるとのお話をいただきました.また,ドイツに関して,野球サッカー関係なく,社会人やプロなどのトップチームを持たないクラブは,存在しない,ということを聞いて驚きました.縦のつながりが,とても強いのです.日本では,多くの場合,学校が変わるごとに,チームも一から.そうすると,続けづらいということがあるのかもしれません.それもあってか,日本でいうスポーツは,生涯スポーツというよりも,競技スポーツとしての意味合いが強くなっているのかもしれません.プロアマの壁というものはなかなか超えられませんが,アマの中での取り組みはできるはずです.現にそれについては,西南大の東監督を中心に新たな動きが広まってきつつあるのではないかと思います.我が九州大学においても,高校との合同練習や,社会人チームとのオープン戦などが,少しではありますが,行われています.これからもっと広まっていくと面白いかもしれません.
また,今の日本のスポーツ現場において,海外に比べて足りないものがある,とお二人が口を揃えておっしゃいました.それは,“余白”です.ゆとりとも言えます.これは自分自身感じていたところでもあります.決められた練習日は必ず参加する.練習日に休むということは,やる気がないこととみなされたり,試合に出られなくなったりするというのが,今の日本のスポーツ現場の空気です.大学野球においてもそうです.大学生のいいところは,時間があって,いろいろなことに挑戦できるところではないでしょうか.今の九州大学硬式野球部は,割とゆとりがある方だと思いますが,部員一人一人の視野がせまいように感じます.もっといろいろなことに関わり,動いていくことがあってもいいのではないかと.個人的には思っています.私自身,選手という立場を離れて,学生コーチとなり,自由も増えました.こうして,昨日も,トークショーに参加することができました.他の部員も,このようなトークショーなどに参加していいんじゃないでしょうか.視野が広がり,考えも豊かになります.もしかしたら,人生を変えるような出会いがあるかもしれません.
ここからは,昨日であった,人生を変えるかもしれない出会いについて,紹介します.このトークショーに参加されていた,有坂哲さんです.有坂さんは,かつて,南米ブラジルやコスタリカで,プロのサッカー選手として活躍され,今は,私も住む,糸島市に移住し,エリア伊都という子供から大人までがプレーするクラブの指導をされています.同時に,四月からは,グローバル保育園を糸島に作り,園長先生も勤められるそうです.同じ糸島市ということで,興味を持ってお話を聞いていました.すると,有坂さんの描く保育園の構想の一つに,サッカーを中心に考えているが,他のスポーツの要素も取り入れたい.とのお話があり,自分が野球部だということで,何か協力できることがあれば,積極的に協力させていただきたいことをお伝えしました.昨日のうちに連絡をいただき,これからどうなるのか楽しみです.また,グローバル保育園として,給食などに,海外の料理も取り入れたいとのことでした.近くに九大があるというのもあって,留学生との交流も考えていらっしゃるとのことでした.
ここで一つ思ったことがあります.自分は,九州大学の学生でありながら,ほとんどゼロと言っていいほど,留学生との交流がありません.留学生の中にも,もしかしたら,野球をしたい人や,好きな人がいるんじゃないかなぁと思いました.これについても,これから,調べていきたいなぁと思っています.もしこれが実現すれば,留学生が,主軸を担う!なぁんてことがあるかもしれません(笑) これに関しては,友人などにも協力してもらったり,自分でコミュニケーションをとったり,していこうと思います.
他にもたくさんの方々とお話をさせていただき,たくさんの刺激を受けました.なかなか,自分と年の離れた方々の考えを聞くこともありませんし,サッカー関係の方の考えを聞くこともありません.今は,テスト等もあり,なかなか余裕がありませんが,春休みになったら,徐々にいろいろなことに挑戦していきたいと思います.
一期一会