8章
すべての植物をフィボナッチの呪いから救い出す
植物のらせん葉序について
具体的に回転角が違うとどんな癖があるのか
シミュレーションして説明。
そして、葉が重ならないための角度として
黄金角137.5度(1:φに分ける角度)を導きだしている。
生物屋の視点としては、
葉の原基のできるメカニズムから考えている。
茎の先端部が成長分裂する過程で
相似形を保ったまま成長していく。
円周上で黄金分割をすることにより
原理的に黄金角が出てくる?
葉の原基が一定の間隔で出てくる原理。
オーキシンという植物ホルモンを産生しており
この濃度が一定以上あると葉の原基ができる仕組みらしい。
ですが、逆に古い原基からは阻害因子が放出される
これが一定の比率で減衰する。
阻害効果は距離に反比例する。
といった、仮定が成立すれば
黄金角になるのではないかと説明。
そして結果的に、右向き螺旋も
左向き螺旋もフィボナッチ数になるのではないか。
しかし、実際にひまわりを数えても
必ずしもフィボナッチ数にはならない。
種は平面状に並ぶので、中心から遠くなると
隙間ができてそこにも種が出来てしまうので
螺旋の数が増えてしまい必ずしも
フィボナッチ数にはならない。
人はジンクピリチオン効果(言葉の衝撃力が脳に与える影響)
に騙されやすい。
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