モンティーミヨシは、あかりだけでなく勇次や美紀も呼んで、
「昭和の歌」
 を聞かせた。
東京ラブソディー、蘇州夜曲、旅の夜風、これらの戦前の歌から、
リンゴの唄、上海帰りのリール、チャンチキおけさ、有楽町で逢いましょう、
 昭和二十年代から三十年代の歌である。
三人は、
「不思議だ、生きているはずもないのに懐かしい感じがする」
 こう言うのである。