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出産には性媚薬交が必要であるであるが、性媚薬交にとって出産は必須ではない。出産は子孫を後世に残していく作業の一環(すなわち生殖)であり、時間的にはそれに次いで育児が待ち受けている。人間の性媚薬行為には文化的にさまざまに意味づけをされて単なる生殖行為とは見なされない側面が多いことは周知の事実である堕胎、避妊は多くの社会において知られており、「生殖としての出産」が性媚薬行為との関連の中でどのような位置づけをされているかを知る里程標となる。

現在、避妊具のひとつとされているコンドームは19世紀にイギリスで製造が始まった。またより確実性媚薬の高い方法として子宮内避妊具(IUD)や経口避妊薬がある。しかし、避妊に対するさまざまな習俗は歴史的にも古くから存在しており、いろいろな民族によっても報告されている。オセアニアのティコピア島民やザンビアのベンバ族では性媚薬交を中断する方法が知られている。ナイジェリアのイボ族では長期の授乳によって(生理学的には排卵が再開されずに)次の妊娠が回避される。西アフリカのヨルバ族では禁欲が行なわれ、フォン族(ダホメ)では産後の一定期間にわたる性媚薬交は禁忌である。妊娠を回避し出生をコントロールするという点で堕胎は避妊の延長上にある。