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夜がまるい



授業を途中でぬけだして、
山にのぼってのぼって 昼食
汗をかいた
五人で
このままねむろうって
うたいながら
転んでも、笑っている


カメラは、相変わらず重たい
空がだんだんと夏
黒いカンプの中で息があつい


207 木のにおい
マシュマロは溶けて、飛行機は飛んだ
子供でも 大人でもない
珈琲
インドの神様
細い腕 同じ色の毛先

シャボン玉が次々とうまれては
われつづける
こぼれて夜


夜が
まるい

あたらしい名前
目をみていた
夕方の陽に透けて、栗色の


やさしくはなれないし
厳しくもなれない
正しさは、わからない
毎日はあっけなく
しかしそれでよい


肩にぐいとくいこむ小さな箱の黒
像はおぼろ

見ることで、見られていた。


よく眠れる、きっと
ねむる瞼の上にのぼる
軽い軽い あいじょうのようなもの

夜がとてもまるいから
悪い夢はみない、きっと


同じ色の毛先
細い腕
骨ばった、いかる肩


丁寧にあいされた、
男の子と女の子
大人でも 子供でもない


まるく
うかんでいる
ころ、と軽い
あいじょうのようなもの