を,観てきました。
3時間25分放映,2時間くらいの所で10分の休憩が入るという前代未聞?の映画です。
いやぁ,大作ですね。
小説で約500ページ×5冊もの大作をどうやって映画にまとめるんだろうと思っていたけれど,(不毛地帯は2クールのドラマだしね)うまいこと表現できていました。
さすがに登場人物とか,会社とかは数人を一人にまとめたりしていましたが,鑑賞者に理解しやすくするための仕方ない演出でしょう。
西村雅彦はハマり役だな~。
不条理に思い悩み,それでも自分の信念を貫きとおす渡辺謙,悪役に徹する三浦友和,この二人がこの映画のキモでしょう。
龍崎センセーも,不毛地帯では主役ですが,このドラマでは一転して悪役ですね。
叶わなかった日航再建のあたりが短かったのが残念でした。
それにしても小島聖,いつからああいう役柄になったんでしょうね。
ラブシャッフルを思い出しました。
どうなんだろうと思うこと,多分,この映画を読んだ人は渡辺謙演ずる恩地元が僻地を飛ばされまくって,さらに遺族対応して,会長室で抗って,と悲惨な人にうつるんでしょうが,実際モデルになった人は,遺族対応をしていないんですよね。
日航側にも取材はあまりしていないということですし。。
別にそれが悪いということではなくて,映画としては恩地元の人生について語っているようですが,この小説は日航の古い体質にスポットを当ててえぐりだしたのが主眼なんじゃないかなぁ,と。
山崎豊子作品は,事実をモデルにしているものが多いので鑑賞者に誤解を与えてしまう部分もあるかもしれませんよね。
事実,自分も小説読みながらwikiを色々と検索するまでは,恩地元が実際にも遺族対応をしたと思い込んでいましたし。
日航側としても,言いたいことは山ほどあるでしょう,きっと。
一番のサプライズは,序盤に出てきた松下奈緒のスチュワーデス姿(墜落事故で没してしまいますが)が,あまりに綺麗でした。
出演していることを知らなかったので,本当に予想外。
って,おい!!
と,なんやかんや書いたけど,山崎豊子好きです,自分。
今年は春から不毛地帯と沈まぬ太陽を読んで,次は女系家族,二つの祖国を予定しています。
重!!!
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