男は、オウムを飼っていたが、
近頃、生意気な態度が、
目立つようになってきた...。
彼は、丁寧な言葉で、
話しかけたり、
美しい音楽を、聴かせたりしたが、
オウムの態度は、さらに、
悪くなっただけだった...。
ある日、汚い言葉で、
罵倒された男は、
ひとつ、懲らしめてやろうと、
オウムを、冷蔵庫の中に、
閉じ込めた...。
初めのうちは、
「ギャ~、ギャ~」と、
叫んでいたオウムだったが、
やがて、大人しくなり、さすがに、
やり過ぎたと、慌てて男は、
オウムを冷蔵庫から
出してやった...。
オウムは、男の腕に乗り、
留まって、言った。
「ご主人様、申し訳ありませんでした。
私のこれまでの言動を、
どうぞ、お許しください」
急に、どうしたのかと驚いた男に、
オウムは続けて言った...。
「あの~、ところで、
冷蔵庫のニワトリは、
一体、何をしたのか、
お尋ねしても、
よろしいでしょうか...?」
備考:この内容は、
「ちょっとブラック・聴く
アメリカン・ジョーク」
”その31 生意気なオウム”
より紹介しました。