同居猫・小雨が綴る
キョーコさんとの
ふたり暮らし
「ナツフェス」
夏の間、キョーコさんは、週末ごとにお出かけでした・・・。
もちろん、ハーちゃんと小雨はお留守番。夏の音楽フェスツアーを
やっていたのだそうです。海を見ながら、山を見ながら、夕日を
見ながら、星空を見ながら、野外のステージで唄ってきたそう
です。夏フェスというのは、バックステージもとても楽しいらしく、
土地土地のおいしいものを、ケータリングでたくさん食べた
そうです。夏の楽しい思い出が、たくさんできたと喜んでいます。
いいなぁ、キョーコさん・・・。
いつの間にか、秋空に変わっている空を眺めながら、小雨は
思います。決してうまくはない、キョーコさんの唄を聴いて楽しんで
くれた人がいたとしたら、それは、とてもありがたいことだと。
キョーコさんは、そういう人がいてくれる限り、ガンバッテ生きて
ゆくのだと思います。この人、本当に自主性が無いのです。
自分がしたいことなんてほとんどないの。だから、誰かのために
頑張る! ということにしか力を発揮できないタイプなんだ。
小雨は、キョーコさんのために、キョーコさんは小雨のために
存在するのだ。それが、愛というものかもしれません・・・。
備考:この内容は、2011-5-7 (株)角川マーケティング
小泉今日子著「小雨日記」より紹介しました・・・。