これまでに宮本亜門演出による『トゥーラン
ドット』をはじめ、数多くのミュージカルや舞台
に出演して来た安倍なつみが、アルバム
『光へ- classical & crossover -』をリリース。
ライトクラシックやオペラ、ミュージカルナンバー、
イギリス民謡などを、澄んだ美しい歌声で歌い
上げ、モーニング娘。OGのなっちから、大人の
女性へと美しく成長した姿を見せた。
「ソロになって10年、自分の音楽活動をつねに
続けながら、同時に舞台やミュージカルの経験
もさせていただいてきました。私自身ここで
新しい挑戦をしたいという想いもあったので、
このアルバムでは舞台だけでなく、私自身の
キャリアで学んできたことを、すべて出し切って
活かしたいという気持ちで挑みました!」
今作では、アルバムのために書き下ろした
オリジナル曲『光へ』も収録した。
「歌の中にしっかり心があって、感情が揺れ
動いて、実はいちばん難しかったです。言葉ひとつ
ひとつの意味をしっかり感じながら歌えるまで
時間がかかってしまって、自分で納得がいかずに
何日かに分けてレコーディングさせてもらい
ました。でもそれだけに、光が見えるような、希望
が満ち溢れた曲に仕上がりました。」
観劇が趣味だという彼女、昨年、プライベート
の時間を使って、ロンドンで『レ・ミゼラブル』を
観劇。3列目で観劇した経験も活かされた。
「ミュージカルや舞台における歌の魅力は、
ただきれいに歌うのではなく、そこにその人の
人生が重なったり、ドラマがある歌であるという
こと。歌からその人の中が見えたときは、もう
しびれます。今回『オン・マイ・オウン』を歌った
ときは、ドラマチックな曲の中で感情をかき
乱されて、苦しくなったり幸せな気持ちになったり、
いっぱい心が動きました。」
アルバムには、他にオペラ歌手の望月哲也と
デュエットした『この祈り~ザ・プレーヤー~』も
収められており、そこも聴きどころ。たくさんの
譜面と格闘しながら、心を込めて収録した歌の
ひとつひとつから、本当の彼女を感じてほしい・・・。
備考:この内容は「Magazine for TSUTAYA RECORDS 11月号」より紹介しました。