みなさん、こんばんは
今のままのペースで行くと、
最終ページまで、3か月ぐらいかかりそうだし、
いつ、削除になるかわからないから、
待ちきれない人のために、
今回は、いきなり、「おきて破り」の最終ページを、紹介しちゃいます・・・
小雨日記 「おわりに」 小泉今日子
小雨と暮らし始めたころ、マンションの2階なのになぜか庭の
ある不思議な部屋に住んでいました。車が通る道路には
下りられないので安全だからと、お天気のいい日は庭で自由に
遊ばせてあげていました。蝶々と戯れたり、私のためにトカゲや
カマキリを得意気に捕まえてきてくれたり、サバンナに暮らす野生
の動物みたいで素敵だったので、私はほほえましく見守って
いました。でも、問題が勃発したのです。野生動物らしく青空の下
でお手洗いを済ますようになってしまった小雨さんは、お家の
中にある猫砂トイレの存在をすっかり忘れてしまいました。庭に
出られない雨の日や、私が仕事で外出しているときに、絨毯
の上で用を済ませてしまうようになってしまいました。う~ん、
困った。外国製のカーペットクリーナーを購入し、46時中
ガーガーとクリーニングする日が続きました。それが結構な
重労働。どうしたらいいのだろう?試行錯誤の結果、猫砂が
肉球に挟まる感じが気持ち悪いのだと判明。ペットシーツを
置いてみたら、きちんとそこで用を済ませてくれるようになりました。
以来、一度もお粗相していません。
小雨と暮らしていると、
ふと言葉ってなんだろう? と思うときがあります。私たちは
共通の言葉を持たないから、相手が何を思っているのかを感じ
取ろうとひたすら努力します。人間同士は言葉があるから
わかりあうこともできるけど、誤解が生まれることもあります。小雨
は何も言わないし、言い訳もしない。ただ何か言いたげに私の
瞳を覗き込みます。まるでテレパシーを送っているみたい。
そのテレパシーをキャッチしたくて私も負けじと小雨の瞳を
見つめ返します。小雨との暮らしも、もう8年。最近、少しキャッチ
出来るようになった気がしています。これって言葉の要らない
未来型のコミュニケーションなのかも・・・。
小雨からはいつもたくさんの
ことを学んでいます。
ありがとう!
小雨先生。
そして、この本に関わってくださったすべての方に感謝のチュウ
もちろん、読んでくださった皆様にもチュウ♡チュウ♡チュウ
小雨からも感謝のニャー!
2011年2月
備考:この内容は 角川マーケティング 小泉今日子著 「小雨日記」\1500+税 より 紹介しました。