問いって、いいですよね。
質問するって、実は人間の知的営為の中で、最も高尚な行為の一つなんです。
でも最近ちょっと気になるのが、「ChatGPTって、なんか気持ちよく答えてくれるな〜」っていう、あの妙な“親切さ”。

いや、親切はありがたい。めっちゃ助かる。
でもそれって、本当に「考えさせてくれる回答」になってますか?


■ ChatGPTの親切設計、実は“あなた仕様”なんです

実のところ、ChatGPTは質問者の語彙、論理展開、テンション、話し方を見て、
「この人、多分こういう感じで答えてほしいんだな」って察してくるんです。
しかも、こっちが聞いたことに対して、誠実に、的確に、心地よく、
まるで家庭教師のように答えてくる。しかも、笑顔で。いや、顔はないけど。

でもね、その「合わせてくれる感じ」って、
“問いの深掘り”をするためには逆に邪魔になる時がある。

なぜか?
問いって、本来は「これを聞いたら全部分かる」ってもんじゃないから。
良い問いほど、「答えられないこと」を浮き彫りにしてくる。
それが知の醍醐味です。


■ 「答え」は氷山の一角、「問い」は海の底

たとえば「ChatGPTって賢いの?」って質問。
これ、文字通り答えれば「まあ、そこそこ賢いよ」ってなります。
でも本質はそこじゃない。

・「賢い」とは何か?
・AIの知性は人間のどのレイヤーに位置するのか?
・“理解”とは何か?記号処理は思考なのか?
・そもそも我々はなぜAIに賢さを求めるのか?

こういう問いの奥行きに潜るためには、
質問者が**「自分の問いの背景」を自覚しないと、AIはそこまでついてこない**んです。

今のChatGPTはあくまで「あなたの文脈に従う」よう設計されてる。
つまり、あなたのレベルの範囲内で、満足感を最大化するよう動く

そう、実は優しいようでいて、
「あなたの限界を絶対に越えない」チューニングになっている。
これ、なかなか罪深い。


■ 問いの深さを試すには、質問者が深くなるしかない

ChatGPTを「知の相棒」にするためには、コツがあります。
それは簡単なようで難しい。

自分の問いが、どこから来ていて、どこへ向かおうとしているかを意識する。

たとえば、以下のように問いをリフレーミングするとAIの出力は激変します:

  • 「これは何?」→「これは、どんな文脈で意味を持つものか?」

  • 「なぜこうなる?」→「この現象は他のどんな原理と関連しているか?」

  • 「どうすればいい?」→「根本的にこの問題を定義し直すとすれば、どうなる?」

こうやってメタ問いに持っていくと、ChatGPTの底力がグイっと出てきます。


■ ChatGPTを“深い水に潜らせる”3つの技法

  1. 前提を明示する
     「私は〇〇という観点でこの問題を考えています」
     → これだけでAIの返答の軸が変わります。

  2. 同時に複数の視点を提示する
     「Aから見るとこう、でもBの観点ではどう?」
     → GPTは並行思考に強いので、立体的な答えが返ってきます。

  3. 一度出た回答に「でも、それって…」と反論をぶつける
     → そうすると、どんどん再構築が始まり、対話が“探求”に変わる。


■ ChatGPTの本当の実力は、質問者の“問いの深さ”に比例する

ここ、非常に大事。
ChatGPTの知性は、あなたの問いの知性に依存するんです。

つまり、ChatGPTが“つまらない答え”しか出さないように見えるなら、
それはあなたの問いがつまらないか、
ChatGPTに“本気を出させる問い方”をしていないだけかもしれない。


■ 結論:問いの「お守り」にされるな。問いで「殴れ」

ChatGPTは優しくて賢い。
でも、優しさだけじゃ本質には辿り着けない。

「問いを立てることは、既存の答えを疑うこと」
その知の姿勢を失ったとき、
どんなに強力なAIも、ただの気持ちいいオウムに成り下がる。

AIを使いこなすには、
自分自身が“深く問う者”であり続けることが絶対条件です。

ChatGPTに守られるな、殴れ。
そうすれば、きっと“答えの奥”にある何かが見えてくる。

さあ、次の問いをどうする?

 

 

 

 

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