リサイクル#3
「ミッションインポッシブル」
2005年12月14日(水) 22時13分31秒
雑用をこなしている時、
僕は間違いなく輝いている。
自分が必要とされていると実感できる唯一の瞬間だ。
デスクを持つ手にも力が入るってもんだ。
そんな僕の適性を知ってか、
ボスは僕にだけ大事なミッションを与えてくれる。
今日はちょっと厄介なミッションだった。
このデスクを空けたいから、周辺を片付けておいて。
要約するとだいたいこんな感じだ。
難しいミッションだと直感した。
ミッションのターゲットとされるデスクの上には、
乱雑に配置された鯖達が
僕を嘲笑うかのようにたたずんでいる。
でも僕はあきらめない。
きれいに結線し直し、不必要なモニターを排除し、
モニター切り替え機をセットする。
その間にも僕宛の外線電話が入っているが
今はそれどころじゃない。後回しにする。
そう、僕の頭の中にはミッションの事しかない。
そして数時間後、ミッション完了!
この充実感は他の仕事じゃ味わえない。
ボス!他に何かないですか?
そこのホワイトボード邪魔じゃないですか?
運ぶ荷物はないですか?
その後、すっかり忘れていたが
外線電話を幾度となくれたN社のWさんには、
お忙しいところスミマセン。
と恐縮された。
いやいやこちらこそ恐縮です。
--------
※あとがき
コメ欄にて「そらまめさんリストラされたんですか?」と心配された記憶がございます。