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第93回全国高校野球:西大会決勝 接戦制し、日大三 春夏にスタンドも歓喜 /東京

日焼けでかなり黒くなってきました、最近は日焼け止めしてます

  


 第93回全国高校野球選手権大会の西東京大会(都高野連、朝日新聞社主催)は30日、神宮球場で決勝があり、日大三が早稲田実の打線を封じ込めて接戦を制し、春夏連続、夏は2年ぶり14回目の甲子園出場を決めた。夏の甲子園は8月6日に開幕する。31日は東大会の決勝が午前11時から同球場で行われ、東西の代表校が出そろう。【中川聡子、喜浦遊、黒田阿紗子】

 ◇早稲田実、1点返すも

早稲田実 000000100=1

日大三  00001100×=2

 前半は両エースが無失点に抑え投手戦になった。試合が動いたのは五回裏。死球で出塁した日大三の谷口が盗塁を成功させ、金子の中越え二塁打で還って先制、勢いに乗った。六回裏には菅沼が左越えソロ本塁打を放ち、点を重ねた。主戦の吉永は被安打5、14奪三振と好投した。早稲田実は、七回表に左中間二塁打を放った渡辺が暴投の間に生還して1点を返したが、その後は出塁できなかった。

 九回表、最後の打者を三振に打ち取った瞬間、日大三の吉永健太朗投手(3年)は両腕を大きく空に掲げた。スタンドで声を張り上げていた3年生部員の顔が喜びの涙でゆがむ。春に続く甲子園出場に、選手たちもスタンドも歓喜に沸いた。

 両エースの好投が光る決勝戦だった。これまで制球に苦しんだ吉永投手はこの日、14奪三振。「構えたところにバシバシ来た」と鈴木貴弘捕手(同)。「打たれる気がしない」と最後も直球を要求、三振で締めた。

 吉永投手は「決勝は自分が投げなきゃ勝てないと思って投げた。終盤に自然に力が抜けて、腕が振れた」と会心の笑みを見せた。

 一方、早稲田実の内田聖人投手(同)も要所でコースを鋭くつき、日大三を5安打に抑えた。渡辺琢也捕手(同)は「後半になっても球威もキレもよかった」とその投球をたたえた。

 試合が動いたのは五回裏。2死二塁の好機で、日大三の金子凌也選手(2年)は「絶対に打てる。自信持て」と何度も自分に言い聞かせて打席に立った。真ん中高めのスライダーを思い切りたたき、中越え適時二塁打に。待ちに待った得点にスタンドの興奮は一気に高まった。

 さらに六回裏、菅沼賢一選手(3年)が本塁打で早稲田実を突き放す。母洋子さん(49)は保護者らとメガホンを重ね「感激です」と声を張り上げた。

 七回表に暴投で1点を失っても、選手たちは落ち着いていた。回を追うごとにキレを増す主戦の投球に「後ろにいて打たれる気がしなかった」と横尾俊建選手(3年)。最終回の守備、内野手は互いに顔を見合わせ「ここまで来たら気持ちだ」と確認しあった。「甲子園のグラウンドが頭に浮かんだ」という高山俊選手(同)は高揚する気持ちを抑えて右翼に立った。

 そして試合終了。うれし涙を流しながらスタンドへ一礼した畔上翔主将(同)は試合後、夏の優勝を「格別です」と言い切り、その目にもう一度、涙をにじませた。

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 ■白球譜

 ◇得意の足で流れ作る--日大三(3年)谷口雄大選手

 五回裏、死球で出塁。早稲田実のエースの癖を見極め、「次ははずしてくる」と自らの判断で、盗塁を決めた。「何とか先制したい」。念じたところに金子凌也選手(2年)の中越え二塁打が飛び出し、先制の本塁を踏んでチームを勢いづけた。

 左翼手で、今春のセンバツは先発出場。五十メートルを5秒9とチーム一番の俊足を生かし、守備では「絶対負けない自信がある」。だが、春の都大会で打撃が不調に陥り、今夏は3回戦しか先発メンバーに選ばれなかった。

 寮生活では毎朝5時半から畔上翔主将(3年)とティー打撃をする。不調の克服には「とにかく練習を重ねて、練習を信じるしかない」。全体練習の後、日付が変わるまで練習することさえあった。

 途中登板した準決勝で適時二塁打を放って自信を取り戻した。この日、待ち望んだ先発を監督から告げられ「得意の足で流れを作る」と決意。六回表の守備では、早稲田実の監督の指示を読み取り、とっさの判断で前に走ってフライを捕球。スタンドを沸かせた。

 初めて甲子園の土を踏んだセンバツは、緊張の中で4強まで勝ち進んだ。「2回目だからもっと冷静になれると思う。自分らしいプレーでチームに貢献したい」。全国の頂点に向け、手応えをつかんだ。【黒田阿紗子】

 ◇攻めの投球をリード--早稲田実(3年)渡辺琢也選手

 六回裏2死で主戦・内田聖人投手(3年)が本塁打を浴び失点。2点差のピンチで交代を告げられ、マスクをかぶった。

 「流れを変えてこい」という和泉実監督の期待にすぐ応えた。七回表、初球の高めに浮いたスライダーを見逃さず、左中間に二塁打を放つ。その後相手投手の暴投で生還した。

 正捕手の背番号2をつけながら今大会は力を発揮しきれずにきた。4回戦以降の3試合出場できず、この日もベンチスタート。鬱憤を晴らすかのような一打だった。

 秋の都大会で初戦敗退し、内田投手と二人三脚で冬場の厳しい練習を乗り越えてきた。打倒・日大三を目指してデータ研究を重ね、この日も先発捕手の永岡昌之丈選手(2年)に配球をアドバイス。今大会は「内田が打たれる場面でも動揺せず、その気の強さを生かした攻めの投球をリードできた」と実感する。

 甲子園の舞台に立つことはかなわなかったが、涙はない。「この1年間やってきたことが、この試合に生きた」。「内田と組めて充実していた。早稲田大でもバッテリーでレギュラーを取りたい」とも。かけがえない友人とともに、神宮球場を舞台にした新たな挑戦が続く。【中川聡子】

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 ◇東東京大会きょう決勝、強豪同士接戦を予想

 ◇厚い投手層、むらない打線--帝京

 ◇4投手に力、打撃も手堅く--関東一

 東大会の決勝は、1年ぶり12回目の出場を目指す帝京と、昨夏からの連覇で6回目の出場をかけた関東一という強豪同士の組み合わせになった。06年以降の5年間、夏の甲子園はこの2校のいずれかが出場しており、接戦が予想される。

 帝京は昨秋、都大会初戦で敗退するも、今夏は準々決勝までの6試合がコールド勝ちと、危なげない戦いぶりを見せている。

 エースの伊藤拓郎投手(3年)は、09年夏の甲子園で1年生として最速の148キロをたたき出した右腕本格派。今夏は、初登板で先発した3回戦、2回3分の1を2失点で降板するも、準々決勝は無安打無得点で完投、調子は上々だ。左腕の渡辺隆太郎投手(2年)、石倉嵩也投手(同)など控えの層も厚い。打線はどこからでも得点できてむらがなく、下位でも長打が期待できる。

 一方の関東一は、今大会はシードなしの組み合わせだった影響もあり、序盤から国士舘、雪谷といった「決勝であたってもおかしくない相手」(米沢貴光監督)と対戦。いずれも堅調に突破した。

 投手は4枚で、それぞれ完投能力がある。主戦の皆川陵投手(3年)は右腕本格派。要所は抑えるも投球が荒れることがあり、どこまで制球を修正できるかが鍵となりそうだ。打撃は堅調。主砲の小野寺颯人捕手(3年)は、準決勝で満塁本塁打を放つなど、勝負強さが光る。

 両チームとも、守備からリズムを作って攻撃につなげるのが持ち味。まだ力を温存している相手のエースを打ち崩すことができるか、注目される。【黒田阿紗子】

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 ◆帝京、関東一の決勝までの歩み◆

   帝京             関東一

5-2 成立学園  準決勝  7-0 二松学舎大付

               (八回コールド)

8-0 修徳    準々決勝 10-0 朋優学院

(七回コールド)       (五回コールド)

8-0 城西大城西 5回戦  9-2 千歳丘

(七回コールド)       (七回コールド)

12-2 筑波大付 4回戦  10-1 江戸川

(五回コールド)       (七回コールド)

14-2 城東   3回戦  3-2 雪谷

(七回コールド)

7-0 昭和鉄道  2回戦  8-0 国士舘

(七回コールド)       (七回コールド)

20-1 産技高専 1回戦 

 (五回コールド)

〔都内版〕



7月31日朝刊



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