シンデレラ・・・知らない人はいないくらい有名な話ですね。

 

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シンデレラ

  1. シンデレラは、継母とその連れ子である姉たちに日々いじめられていた(父親は作中に一度も登場しない)。
  2. あるとき、舞踏会が開かれ、姉たちは着飾って出ていくが、シンデレラにはドレスがなかった。
  3. 舞踏会に行きたがるシンデレラを、不可思議な力(魔法使い、仙女、ネズミ、母親の形見の木、白など)が助け、準備を整えるが、魔法は午前零時(=日付けが変わった瞬間)に解けるのでそれまでに帰ってくるようにと警告される[注 1]
  4. シンデレラは、城で王子に見初められる。
  5. 零時の鐘の音に焦ったシンデレラは階段を落としてしまう。
  6. 王子は、靴を手がかりにシンデレラを捜す。
  7. 姉2人も含め、シンデレラの落とした靴のサイズは、シンデレラ以外の誰にも合わなかった。
  8. シンデレラは王子に見出され、妃として迎えられる。
 
 
あるお金持かねもちのうちで、そのうちのおくさんが病気びょうきになりました。おくさんは、もういよいよじぶんはだめだと感じましたので、ひとりむすめの小さい女の子をまくらもとによびよせて、こういいました。
「あのね、いつまでもかみさまをしんじて、すなおな心でいるんですよ。そうすれば、神さまは、いつもおまえのそばについていてくださるからね。おかあさんもおまえを天国てんごくから見まもっていて、おまえのそばをはなれませんよ。」
 おかあさんはこういって、目をつぶりました。そして、そのまま、このをさってしまったのです。
 女の子は、まい日、おかあさんのおはかのところへいっては、いてばかりいました。でも、神さまをしんじて、すなおな心でいました。
 やがて、冬になりますと、雪がそのお墓の上に白いぬのをひろげました。それから、春になって、お日さまがその布をとりのけるようになったころ、お金持ちのうちには、またべつのおくさんがきました。
 こんどのおくさんは、じぶんのむすめをふたりつれてきました。そのむすめたちは、顔だけは白くてきれいでしたが、心のなかときたら、ひねくれていて、まっ黒でした。ですから、かわいそうなままむすめの女の子にとっては、それからは、つらい日がまい日つづくことになりました。(省略)
 
 シンデレラのお父さんの記述がちょっとあります。 当然ながら、お金持ちのお父さん。娘二人の母親と結婚して、その3人は物語からわかるように贅沢な暮らしをしているわけですからね。つまり物語の人物がやっていることは、すべてお父さんの資金でまかなっているのです。それだけお金持ちのお父さんが自分の愛娘のシンデレラが虐げられているのを気がつかないはずはないでしょう。でも、自分の新しい奥さんに対して文句を言うという記述はありませんし、それゆえその状態を変えようともしていません。いや、むしろ文句をいうと逆に、さらにシンデレラが自分の見ていないところで虐待されるとわかっているのでしょう。
 しかし、血の繋がっていない娘たちが自分のお金で舞踏会に参加するのを指をくわえてみるだけはどうしても納得できない。せめて、自分の愛娘も参加はさせてあげようと考えて、継母には内緒で衣装や馬車などを全部用意します。それを正直にシンデレラに話してしまうと、継母が邪魔をするのが目に見えています。それで、シンデレラには魔法使いがやってきたと説明してくれと入れ知恵するわけです。
 
これが、私の言うところの「シンデレラの父症候群」です。