大脱走~スピンアウト~高杉良 | 1・2・3・4・GOーーー☆

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読書感想文の類って、めちゃくちゃニガテなんですが。
 
今回久々にワクワクドキドキしながら読めた小説があったので
これは紹介せずにはいられない~って思って、頑張って書くことにしました。
(だけど、ファン限定です(苦笑)
 
 
イメージ 1大脱走 スピンアウト  高杉 良
 
会社が仕事を奪うなら、奪い返すしかない
 
石川島播磨重工業は、自社の設計・物流のために開発した
情報システムを社外にも売る事業を進めていたが
一転して撤退を決める。
 
しかし、事業の意義と将来性を知り抜いた碓井優を中心とする
システム部門の面々は、
会社を捨てて起業することを決意し、水面下での戦いを始めた。
 
80年代に経済界を震撼させた
「集団脱藩」事件の実名実録小説。
(裏表紙からの引用)
 
 
年功序列で給料は上がり、終身雇用が当たり前だった時代。
「ベンチャー企業」とか「IT」などという言葉が一般的になるよりだいぶ前のお話でしょうか。
(ちなみに、昭和58年に刊行された小説です)
 
だから、転職があたりまえの今の時代になぞらえて読むことはできないけれど
碓井優氏の考えに同調したシステムエンジニア達は、秘密裡に退職することを計画し
結果80人ものメンバーで「コスモエイティ」という新会社を立ち上げてしまうのです!
 
しかも、ただ反旗を翻して退職したのではないのです。
IHIの顧客を、新会社が奪う・・・ 一見すると、背任行為ととられかねないことを
IHIが面倒を見られなくなるのだから、と、そのユーザー企業を引き継ぐ、というカタチにしたのでした。
 
秘密裡にすすめていたつもりが、作戦がバレそうになったり(週刊誌にスクープされた!)
また、新会社への転職者をスカウトするのに苦戦したりと
すべてがうまくいったわけではありません。
 
特に、碓井優氏は、IHIの社長が変わってからは仕事らしぃことはさせてもらえず、
またどんなに、これからの時代「電算化」が重要だからと、
外販部門からの撤退に反対しても全くとりあってもらえず・・・ という状況からのスタートだったのです。
 
でも、だからこそ、がんばれたのでしょうね。
前社長ともいろいろあって、でも、その「いろいろ」があったからこそかわいがってもらえて
けれど、独立するときは、前社長のチカラを借りることはしなかったのでした。
 
本編は、80人目の「脱藩者」が無事IHIを退職することになり
メンバー全員そろってIHI前社長に挨拶を・・・という場面で終わっていますが、
その後の話として「解説」に書かれていた内容を読むと・・・
 
IHI前社長はリクルート事件で逮捕されたり、碓井優氏自身もも脱税に問われたりし
「コスモエイティ」は1993年にはセコムグループに吸収されたんだそうです。
それでも、この80人のシステムエンジニア達はすごいことをやり遂げたんだな、と思いました。
 
 
会社の理不尽な決定事項に異を唱えること
切られるユーザーを考えて、どうすべきか考えること
 
転職がアタリマエの時代、と書いたけど、こんなふうに転職する人、もしくは
ベンチャー企業をやろうとしてる人、どれだけいるんでしょう?
 
ジブンなんて、会社への異論があっても、ココでグチるだけ
転職したいってのも、異論たっぷりのカイシャから逃げたくなってるだけだし。
 
そりゃ、碓井氏のような人脈もないのだけれど(苦笑)
 
でも、だからかな、ジブンではできないことをやってのけた80人の動向を
ワクワクドキドキハラハラしながら見守ってるような感じで、どんどん読み進んでしまいましたw
 
こゆ感覚、久しぶりだったなぁ~
って、この感動を伝えたかったんですが、やっぱうまくかけなかったなぁ(汗w
 
てか、「あらすじ」になっちゃうんですよね
宿題で持ってった読書感想文にも、センセイにいつも赤ペンで書かれてたんですが(爆)
 
しかも長文、失礼いたしました~ m(__)m
もう、次回読書ネタはないかもしれないですね ダハハw