
今年も医師国家試験の合格発表がありましたね!
研修医からよく聞かれる質問。
「🐣先生、当直や救急関連でおすすめの本ありますか?」
そんな質問に答えるべく、研修医・初学者におすすめの救急関連の本を状況別にpick upしてみたので紹介していきます!
ポケットブック系

当直に慣れるまでポケットブック系は絶対に1冊は持っておくべきです。
当直ハンドブック
実は🐣も書いています。
ハンドブック系は考え方を解説する本と実際の治療薬の量まで具体的に書いている本とに分かれますが、当直ハンドブックはどっちにも偏らず、まとまっており、疾患の網羅性にも長けています。また、出版してからほぼ毎年改定しているため、常に最新の情報です。自分が関わってるという分を差し引いても1番のおすすめです✨
京都ERポケットブック
有名です。こちらは症候別にまとまっているため、救急車が来てからというより、来る前に動き方を予習するのに有用です。色使いも非常に分かりやすいです。
読み物系(最初の1冊に)

これらは救急ローテの始まりや当直の始まり前後に読み始めるとよいです。いずれの著者も超偉人の先生方なので間違いありません。
もう困らない救急・当直
症候別にポイントがまとまっています。
🐣はこれで研修医のとき勉強しました。
救急外来ただいま診断中
症候別もそうですが、救急での診療の考え方が分かりやすいです。エコー、心電図、血ガスは救急の3種の神器だと記載されており、これは受け売りで私が研修医に教えるときにもよく引用させていただくワードです。
血ガス白熱講義150分
正直150分もかからず読めます笑
そして、血ガスはERで最低限戦えるレベルに引き上げてくれます。全研修医におすすめです。
読み物系(さらなるレベルアップに)

ちょっと慣れてきた人、救急志望の人、他科の人にはこれらがおすすめです。
研修医当直御法度
超有名な本です。ちょっと慣れた頃に陥りがちなERのピットフォールが実によくまとまっています。
救急外来ここだけの話
これってエビデンスあるの?という疑問を文献ベースの知識から解決してくれます。
緊急ACP 悪い知らせの伝え方、大切なことの決め方
強くおすすめする本の1つです。ACPについて、なかなかまとまって教わることは少ないですが、高齢化社会も進み、ちゃんと勉強するべき点ですよね。考え方から具体的な会話例まで、ACPのプロが解説してくれます。
ICUも勉強したい人に(読み物系)

集中治療も勉強したいんだ!という人はこの3冊を。田中竜馬先生の本はどれも分かりやすいです。
やさしく分かる集中治療
ICUに関わらずERや内科管理のことを考えても、おすすめの本です。循環動態の基本、呼吸生理の基本がよくわかります。
病態で考える人工呼吸管理
初学者から人工呼吸をある程度触る人まで、結構幅広い人におすすめです。ひよっこも未だに良く読み返します。研修医の先生には結構難しいところもあるので、分かりそうなところだけ読むのもアリです。
こういうことだったのか!!CHDF
酸素投与やECMO、DICなども含めてシリーズ化されており集めるののおすすめですが、CHDFが断トツでおすすめです。
ICU関連の調べものに

ICU頻用薬の使い方のリアル
調べものといいながら、これは読み物です。鎮静・鎮痛、PPiやDVT予防など、適応の話から実際の薬剤選択。トレンドまで本当に分かりやすく解説されています。
ICU、CCUの薬の考え方、使い方
こちらも読み物として使えちゃいますが、少し古くはなってきています。ただ、それでも名著で、カテコラミンの話などは秀逸です。
重症患者管理マニュアル
ICUの各症候の管理法について具体的かつ簡潔にまとめられています。良い意味で小難しいことが書いていないので、ストレスフリーに読むことも調べることもできます。
ICU book
正書。細かい話まで触れられており、ICUに興味がある人は一生の相棒になるかもです。
各論を勉強したい人に

JATECガイドライン
外傷はJATECガイドラインを勉強するに限ります。
重症外傷の対応でなくても、頚椎の評価方法や外傷のCTの読み方など、研修医から勉強するのがおすすめです。勿論、JATECのコースを受講するのが何よりです!
骨折ハンター
骨折の画像や身体診察、シーネ固定やどのタイミングで整形コンサルトするべきかなどまでまとまっており、これさえあれば2次救急レベルの骨折初期診療はほぼ何とかなっちゃいます。
ねじ子のヒミツ手技
絵付きで色んな手技がまとまっています。
急性腹症の早期診断
ブラッシュアップ急性腹症
腹痛は絶対に1冊本を読んでほしいと思っています。前者は正書でおそらく数十年前からある本です。持っていたら上級医が褒めてくれるかも(笑)
腹痛は造影CT。というのは全然ダメな考え方と教わって、ひよっこ🐤は育ちました。病歴聴取と身体診察がとっても大事です。その考え方が非常にまとまっている2冊なので是非読んでみてください。
まとめ
皆さん、読んでみたい本はありましたか?
私は指導医から、身長の高さより高いくらい積み上がる量の本を読めと言われて育てられました。(今も)気に入った本から手に取ってみよう!
引用元
上記の画像は下記サイトから引用させていただきました。
https://chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=4383
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/108
https://store.isho.jp/search/detail/productId/2306133700?srsltid=AfmBOop1fOGpqjqfZLQmQnI7pRCxudUn_XxobOqOqxmnur1C4IjUK1hV
https://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=4649
https://shop.miwapubl.com/products/detail/2587
https://www.igaku-shoin.co.jp/book/detail/108777
https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758118835/
https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758117562/
https://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=2230
https://www.jmedj.co.jp/book/search/detail.php?id=2239
https://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=1806
https://www.medsi.co.jp/products/detail/3638
https://www.medsi.co.jp/products/detail/3479
https://www.herusu-shuppan.co.jp/014-2/
https://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=2997
https://book.impress.co.jp/books/1119600011
https://www.medsi.co.jp/products/detail/3295
https://www.chugaiigaku.jp/item/detail.php?id=2681