遂に退職の意向を上司に報告する時がきた

「少々、お時間、宜しいでしょうか…」

夕方のお手隙の時間を見計らって

上司を別室に呼び出した

上司は「ん?」と不思議そうな表情で

静かに私の話を聴いていた

社内規定で退職日の1ヶ月前に申し出なければならない



退職の意向を告げて

有給休暇40日ほど溜まっていたけど

20日は前年度の繰り越しなので

その20日を使用したい旨の話をした



この後は利用者のご家族との面談やら

他にも色々と立て込んでいる案件があり

やり遂げたら有給消化のお休みに入り

その後に退職させていただきたい、と

このあと1ヶ月は出勤し引き継ぎやら色々とこなし

その後1ヶ月は有給消化したい、と



上司は…

「突然の事で寝耳に水です。

受け止め切れない…」と言っていて

何とも消化不良のような終わり方で

話が終わってしまった、汗

まさか私が辞めると言うと思わなかったらしい

「真面目に一生懸命、色々と

やってくれているので

驚いてしまって言葉にならないです。」

と言われてしまった



仕事が嫌で辞めるわけではないし

人間関係も上手くいっている

通勤も便利だし…

理由はお給料だけなのだけど…

そればかりは私でもどうにもできない…と

言われ、そりゃそうだ、と思った



取り敢えず、言わなければいけなかった事を

言えて少しスッキリした

後は数日後の会議で

上司の口から皆に報告してもらえるよう

お願いした



利用者さんに情もあるし

職場の先輩や同僚との別れも切ない…

新しい職場への楽しみな気持ちも少しある

だから、とても複雑...



まずは残り僅かだけれど

最後の仕事をきちんとやり遂げよう

そう、思っている...