よっちゃんとの思い出を辿ると

兄と姉の存在が大きい



小さい頃は

兄と同い年で遊び仲間のよっちゃん

思春期の頃は

姉の文通相手のよっちゃん

多分、姉はよっちゃんが好きだったんだと思う

追憶の中のよっちゃんは

小さい頃から私をからかうような

子供扱いしていた

そんなよっちゃん

私が中学生になった頃は

よっちゃんは高校を卒業する頃で

その頃はもう会わなかったね…

私の中のよっちゃんは

小学6年生のまま止まっていたよ



よっちゃんは高校を卒業すると

親戚の経営する会社へ就職

地方へ単身で引っ越していたから

ほとんどというか

全く会わなくなった

たまに帰ってきた時

私を見かけていたらしい

でも話しかけてくれなかったね…

あの頃、もし

もっと親しくなったとしても

付き合うとかは無かったと思う

歳も離れていたし

姉の好きな人という認識もあったし

よっちゃんは私を女として

見てはいなかったし



私が二十歳の頃

うちの実家が引っ越して

兄もよっちゃんとは

連絡を取っていなかったらしい



家族には未だ言えない

罪悪感を抱いたまま

伝える訳にはいかないよ



何年後か後に

実は…って

話せる日が来るといいなぁ