
予告
Wikiから抜粋
『50/50 フィフティ・フィフティ』(原題: 50/50) は、2011年のアメリカ合衆国のコメディ・ドラマ映画。
ウィル・ライザーが脚本を執筆し、ジョナサン・レヴィンが監督を務め、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットとセス・ローゲンが主演した。
登場人物
アダム ジョゼフ・ゴードン=レヴィット
27歳にして癌を宣告される主人公。
ラジオ会社に勤め、火山の番組を作っている。
カイル セス・ローゲン
陽気で下品な主人公の親友。
彼の頭の中は、常にヤることしか考えてない。
アダムと同じラジオ会社勤務。
キャサリン アナ・ケンドリック
セラピストの研修医。
アダムは3人目の患者で経験に乏しく、セラピスト能力は低い為、アダムと波長が合わない。
レイチェル ブライス・ダラス・ハワード
アダムの彼女。アダムとはあまり上手くいってないようだ。
ダイアン アンジェリカ・ヒューストン
アダムの母。ヒステリーで世話焼き。
ミッチ、フィル
抗がん剤仲間
あらすじ
27歳にして癌を宣告される主人公。
突然宣告され、少し動揺したが、普段と何も変わらない自分がそこにいた。
周囲に告げるとまるで死ぬことが決まっているかのような扱いにアダムは違和感を覚える。
やがて彼は抗がん剤治療を始める。
抗がん剤での副作用に悩むアダムへ病院はセラピストを用意してくれたが…。
感想※ネタバレ注意
50/50とは生きるか死ぬか50%という事を指している。
アダムの親友、カイルの軽快なシモネタ(笑)
からガンが発覚
彼の場合はとても珍しい事例のようだが、アダムにとって病名なんぞどうでも良い。
彼の興味は生き延びる可能性が5年後50/50ということ。
転移した場合は生存確率10%以下━。
すぐに彼女のレイチェルへ相談すると、彼女はとても優しく、あなたと闘病すると言ってくれる。
レイチェルは確かに可愛く、健気な女性に見えるが、どこかよそよそしく感じた人も少なくないのではなかろうか。
そのあとカイルに相談するが、このシーンが面白い(笑)
めっちゃポジティブ!!
ずけずけと何にでも口を挟む親友っていいな!とアダムを羨ましく感じた。
そして家族を食事に招いてから相談。
母ダイアンは辛そうにしている。
ダイアンはアルツハイマーの父の世話もしなければならず、レイチェルがアダムの事を看てくれることに、最終的には納得したようだ。
ここまで一気に話が流れたがなんだか妙に軽い印象。
よくよく考えてみるとアダムは昨日も今日も変わらず元気だし、癌だからといって、突然死ぬ訳でもない。
抗がん剤での治療を始め、セラピストがつくこととなった。
セラピストのいる診療所へいくと、24歳の若い研修医、キャサリンが担当だった。
特に何事もなく、診察が終わる。
会社のパーティに参加する周囲はいつもと違って妙だ。
アダムはなんだか周りの変化に違和感を感じる。
ガンを宣告されたというのに作品の雰囲気は明るいまま。
そういう演出なのだろうか。
それとも死に向かっていく恐怖というのは、こんなあっさりしたものなのだろうか。
色々考えてみるも、当たり前だが経験したことがないので分からない。
これはきっと演出ではなく、アダム本人にしか分からないのだろう。
月日が立ち、遂に抗がん剤の症状が身体にで始める。
また新米セラピスト、キャサリンの元へ。
うまく噛み合わない。
キャサリンとはウマが合わないようだ。
帰宅後カイルと共に頭を丸めるが、またシモネタ(笑)
カイルとアダムの掛け合いが実に面白い!
再びセラピーへ行った帰りの場面へ。
レイチェルが迎えに遅れて喧嘩してしまう。
レイチェル「私だって大変なのよ。」
とあるパーティにカイルとカイルがナンパした女性が参加していると、偶然カイルが、レイチェルの浮気現場を見てしまった。
何も知らないレイチェルは帰宅すると、こちらも何も知らないアダムはいつものようにレイチェルを迎え入れる。
アダムはハグを要求するも、レイチェルは疲れているのよと拒否。
そこにカイルが満を持して登場!
レイチェルの浮気現場の写メを、これでどうだとい言わんばかりにアダムへ見せつける!(笑)
2人で話し合いの場を設ける事に。
レイチェルは認め、自分はとても大変だという。
暗にあなたの事で追い込まれてると言われてるような気分のアダム。
アダムはレイチェルへ、「一緒に闘病生活を強いる事は出来ない。」と、癌が発覚した時に伝えたよね、と再確認する。
レイチェルはあなたを見捨てられなかったとアダムに伝える━。
レイチェルを家から追い出した。
病気になってしまったことで変わったのは彼ではなく、周囲だった。
憂さ晴らしにカイルと過ごす日々。
カイルがギラキラしすぎてめっちゃ面白い!(笑)
クラブにいってのやりとりがちょー面白い!!
癌はお前の特権だ!最大限に活かしてナンパしろ!とアダムに言い放ち、ガンガン攻めていく!
2人組の女性をピックアップし、一夜を共に過ごすも、アダムは何か腑に落ちないような表情。
場面かわり診察が終わってバスを待っているアダム。
セラピストのキャサリンと偶然遭遇し、家まで送ってもらう事になった。
キャサリンの愚痴を聞き、彼女の車のゴミを捨て、別れ間際に電話番号が書いてあるメモを貰う。
あくまで緊急用だからと。
ある日カイルと家で『ハッパ』を嗜んでいると、レイチェルがやってきて、荷物をとりにきた。
別れたくないと切り出すレイチェルだったがアダムは拒否した。
2人の関係はここで終わる。
抗がん剤仲間のミッチの家へ呼ばれ、楽しい時間を過ごす。
カイルと同じ闘病仲間のフィルも一緒だ。
ミッチは寄り添う妻にみんなの前で甘え、キスをねだり、優しく2人は寄り添いあう。
歳を重ねてもこうありたい!とほとんどの人が言いそうな、穏やかな場面。
普段通り抗がん剤仲間と診察を受けていると、ミッチが来ない。
ミッチが死んだ。
死ぬ事がいよいよ本題にあがってきた象徴的場面。
やっと死を意識するようになるアダム。
セラピーを受けるもアダムはキャサリンへひどい事を言って、出て行ってしまう。
アダムも悪いが、キャサリンはどうみても経験が不足している。
ある日の面談で抗がん剤が効いておらず、手術しかないと告げられる。
手術の日程が決まり、覚悟が決まらない。
荒れるアダム。
カイルの車で暴走する。
カイルを助手席から追い出し、キャサリンに電話。
今抱えている恐怖を話す。
べろべろになったカイルを家に届け、洗面台に行くと、ガン患者と共にという本を見つける。
こんなカイルもアダムを思ってくれていたのだ。
手術当日、カイルの車で手術へ向かうアダム。
カイルの言葉が胸に染みる。
アルツハイマーの父に語りかけるアダム。
恐怖が大口を空けてカイルを今すぐにでも飲み込もうとしている。
手術代へ運ばれるアダム。
ついに始まった50/50
穏やかなBGM
時が流れ主要人物の様子が各々映され、BGMが鳴り止んだ
手術は無事成功!!
家族とカイルと話した後、キャサリンとのシーンへ。
カイルとまた以前のような明るいやりとり(笑)
退院したアダムの家へキャサリンが訪れる。
カイルがあれはいい女だと残してアダムの家をでる。
end.
死をテーマにした本作品。
重い話をする前にレイチェルとキャサリンが可愛いという事実をここで述べておく。
死という点に関して、重苦しいテーマなのだが、妙に明るい本作品のおかげでとっつきやすく、どんな人が観ても難しい作品ではないと思う。
どんな人間も苦しい事や、辛い事、闇を抱えて生き、『死にたい』『死んでしまいたい』など考えた事があるだろう。
それは人間の本質で、社会という仕組みの中で生きていく限り、そう考えてしまう時期が来るのは至って普通の事だと私は考える。
しかし、それはあくまでただの逃げ道であって、ごくごく一般的には『死』を追いかけない限り、それは訪れない。
今回の作品の主人公アダムは『死』がこちらを追いかけてきたら人間はどういう心理や行動をとるのかという事が解りやすく、映像として作られている。
この相違をよくよく頭にいれてこの作品を見て欲しい。
人間として生きる事において、避けられない永遠のテーマ『死』を、気軽にといっては表現がおかしいが、考え自身を見つめなおす機会が得られるような作品だと思う。
私自身アダムと年齢がほぼ一緒なので、自分自身を見つめなおすいい機会になった。
あなたも是非この作品を通して、自分自身を見つめなおしてみてはどうだろう。
そして今からでも遅くない、明るく生きていこう!
10/7