お客さん「先生に施術してもらった後、ますます肩が痛くなったんですが」
施術業者「それ、好転反応です。良くなるサインです」

お客さん「パワーストーン付けてから、悪いことばっかり起きます」
スピ業者「それは好転反応です。石が悪い気を浄化している証拠ですよ」

出た～!!

「好転反応～!!」

これ、スピ業者や東洋医学の人がよく使う便利ワードだ。

もしも、ひろゆきがそれ言われたら「お約束」でこう返答するだろう。

「それって、あなたの感想ですよね。

なんか、ちゃんとしたデータあるんですか？」

ところで、実際、「好転反応」にはエビデンスあるのだろうか？

ちゃんとしたデータあるのだろうか？

さっそくAIに質問してみた。

そしたら、

「科学的なエビデンスは、ほぼありません」

詳しく聞いたら、

・医学的エビデンスがあるのは「一部の治療におけるヘルクスハイマー反応」のみ。
・スピリチュアル業界や東洋医学でいう「好転反応」には科学的根拠なし。

・「何にでも使える逃げ口上」で根拠ゼロ。ただの詐欺的マーケティング用語。

とのこと。

AIさん、はっきり言い過ぎ(汗)。

まとめると、

「好転反応？

インチキワードやないかい!!」

である。

でも、なぜか、業者から「好転反応です」と言われると「へぇ、そうなんだ？」と納得してしまう。

その理由は、ずばり、

「自分の行動・判断を正当化したいから」。

流れはこうだ。

せっかくおカネかけてパワーストーン買ったり施術してもらった。

↓

効果なかったら、損する。ストレス。

↓

悪化したら大損だ。ストレスMAXだ。

↓

それだけは避けたい。損したくない。自分の行動を正当化したい。

↓

「これは好転反応。良くなる前兆だ」と言われて、その言葉を信じることで自分の心を守る。

↓

「私の判断はやっぱり正しかった」と脳が勝手に納得。

こういう心理はたらいて「好転反応です」という言葉を受け入れてしまう。

たとえ、根拠ゼロでも。騙されていても。

つまり、「好転反応」という言葉は、客の心理を利用した都合いい魔法ワードということだ。

とはいえ、「悪化した後に、好転して良くなる」というケースも実際ある。

虫歯でも坐骨神経痛でも「痛い→痛み消える→痛い→痛み消える」のパターン繰り返すし。

中東情勢でも「戦争→停戦→空爆→停戦」のループだし。

たしかに「悪化したら好転して良くなるパターン」は、あちこちで見受けられる。

とはいえ、そのパターンが起こる率ってどのぐらいだろう？

2回に1回？ 10回に1回？ 100回に1回？

ケースバイケースだろう。

むしろ「悪化したら、ますます悪化」のほうが多いだろう。

ところが、好転反応を意識してると、たまたま好転した時だけ「ほんとだ!! 好転反応あるじゃん」と記憶され、ますます悪化した時のことは記憶に残らない。

そのせいで「好転反応は、あります!!」と錯覚してしまう。

(「頻度錯誤」という心理的錯覚です）

結論。

「好転反応」は、心理的錯覚の産物だ。

だから、業者から「好転反応ですよ」と言われたら、「あ、もう結構っす!!」と言ってサービス打ち切るのが賢い選択だ。

てなわけで、「好転反応」という言葉は「相手を見抜く断するためのリトマス試験紙」としてご利用ください。

ちなみに、

私のブログを読んでると、金運アップします!!

もし貧乏になったら、それは、好転反応です!!!

・・・んなわけあるかーい!!。(汗)

「好転反応」というインチキワードに騙されんなよ