♪~♬~♪
携帯から目覚ましの音が鳴り始める・・・
数分鳴ってそして止まりまた数分後になり始める・・・・
『・・・ん・・・・んっ・・・』
ベットの掛布団の中からもぞもぞしながら
ニョキっと手が伸びる。。。。
そして
テーブルの上にある携帯を探している。。。
ゴトンっ
手に触れた携帯がテーブルから落ちる。。。
ベットから伸びた手はタラ~んとうなだれる。。。
スヌーズ機能にしている目覚ましはまた鳴り始めた。。。
『う、うるさいな・・・・』
指が携帯を探している。
手探りで探し出し携帯を持った手が掛布団の中に消えていく
ベットの中から姿が見えないが男の声がブツブツと聞こえてきた。
「もう朝かよ。。。。う~ん。。。。」
もぞもぞ・・・・もぞもぞ・・・・
ばさっと
掛布団を足元に勢いよく上げた。
眠そうに無精ひげを生やした中年男・・・
冴えてない男があくびをしながら目をこする。。
「う~ん。。。」と
両手を上に上げ背伸びをする
「いてててて・・・こ、腰が・・・」
そう・・・
彼はぼーっとしているが
俗にいうおっさ・・・いや40代後半のおじさまである。
しかも独身、恋愛など無縁な男である(笑)
仕事は女性にモテる職業の一つなんだが
恋って言葉が似合わない男でもある
彼のデータ
【名前】篠田浩介
【ハンドルネーム】こーくん
【身長】170㎝
【体重】65kg
【年齢】45歳
【属性】おっさ・・・おじ様
【武器】マイ包丁
【必殺技】 みじん切り
【防具】エプロン
【スキル1】溜息:通常スキル
【スキル2】???:レベル10で解放
【スキル3】???:レベル20で解放
ってなわけでこの男は元コックさんまたはカッコいい呼び名は元シェフ
分け合って今は居酒屋さんで就職中
ピピピ‥‥
Am10:00
この男の目覚めは早い。何故ならば遅く寝ても
熟睡時間3時間眠ればいいと思いこんでいる。
しかし寝不足が故の早くお腹が減るというスキルを持っている。
したがって給料はシェフ時代の2/3しか.現在は収入減がない。
社会情勢やらなんやらに悩まされ続けているのである。
目覚めてから2時間。。。。まだこの男はベットから降りようとはせず
ただ座り込みぼーっと携帯の動画サイトを.見ているのであった。
【ツウジョウスキルハツドウ:ハツドウジョウケン1ネオキ】
「はぁ~・・・」
【ハツドウシタコトニヨリヒトリゴトコウゲキカイシ・・・】
「今日は休みだというのに何にもすることがないなぁ。。腹は減るし
金ないし。。。賄いだけ店に食べに行こうかな。。。。」
【テキモイナイバショデノスキルハツドウハイミガナカッタ・・・AP3ポイントマイナス・・・】.
やっと彼はベットから降りて、頭をボリボリと搔きながら洗面所へ向かう。
ガラガラ~・・・・っぺ!
鏡を見る・・・
「はぁ・・・随分と年取ったなぁ・・・」
無精ひげを右手でジョリジョリと触りながらしみじみと独り言。。。。
「ふぁ。。。さてと、着替えて店に行くか」
彼には恋愛なんぞ縁も何もない。ずっと独身なのである。
もちろん付き合った女性は何人かいた。
しかし、ことあるごとに
「優しすぎるから・・・」とのことで振られることもしばしば
この男のスキルは一体どうなっているんだろうかと思うくらい
女難の相が続く
しかも
最近、付き合った女性は1年半前くらい。この女性には散々な目に合い
もう恋愛なんぞしね~って心に誓っていたのだった。
ピピピ・・・
Am10:45
ガチャと玄関のドアを開ける。
服装はこの年齢の割にはおしゃれな服を着こなす。
面倒くさい時はジャージの上下
ちょっと気が向くとアメカジ風
好んで着るのはパーカーって趣味を一応は持っている。
【今日のスタイル】
紺色のGUのパーカーとジーンズリーバイス501
そして安いアディダスの紺色のスニーカー
髪のスタイルツーブロック
そんな感じのスタイルでイケてない・・・一体どうなっているのかこの男・・・・(笑)
ピピピ・・・
Am10:47
「さて・・・・と、行くか」
ん~っと背伸びを体いっぱいして見せる
あたたた・・・・
腰がつってしまい、しゃがむ浩介
浩介が住む場所・・・・
それは南国。沖縄よりも遠い場所
しかし彼は一年半前にこの地に来たのであった。
海はエメラルドグリーン、空はスカイブルーなんーんて浩介には
到底、似合わない場所・・・?に住んでいるのであった。
海沿いにあるシェアハウスで彼は過している。
ほとんど毎日、仕事へ行くと
朝方に帰宅し、寝て起きるころには太陽が沈むころに出勤する。
そんなルーティンを繰り返しているのだが、植物が光合成をするかのように休みになるたびに
太陽の光を浴びたがってハウスを後にするのであった。
ピピピ・・・
Am11:15
港には大きな白い豪華客船が停泊しており今日は観光客が多い。
特にアジア系の富裕層がこのリゾート地にやってくる。
その豪華客船を横目に彼は港を歩いてもう少し離れた砂浜に行くのが
浩介の休みの定番だった。
ザっ、ザっと砂浜を歩く音。。。
まだ3月のころ・・・南の島といっても年中気温が高いわけではない
たとえその日が23度であれば本土あたりはぽかぽかな温かい日になるのだろう。
しかし、島の気候が23度であっても北風が吹けば肌寒くなる。
きっと本土に住む人々にはわからない現象が南の島にはある。
島の人々は23度あったとしても寒いといってジャンバーを着たりしている。
浩介はちょっとおっちょこちょいな部分もある男でもあった。
なぜなら彼は山間部育ち
南の島が年中温かいとおもっていたから。。。。。(笑)
寒いよ~。。。こっちに移住するときにコートとかジャンバー
処分してきてしまった。。。
へ~クシュんっ!
「あ”~聞いてないぞ。。。。めっちゃ寒いやん。
気温は23度あるんやぞ・・・」
ちゃんと移住先の気候とかはもっと調べておくべきと
作者はおもうのであった。。。