「みーちゃん、これ読んでぇ。」
ホントならば
幼稚園の年長さんだったはずの
ゆう君が
あたしのベッドまで来て
甘えた声でせがむ
もう『ココ』に来て2年になるそうだ
いわゆる『処置』の施された
痛々しいその腕に
本を抱えて顔をのぞき込む
「ねぇ、みーちゃん。
これ読んでょ。」
何もかもがただ白い『ココ』は
オトナのあたしでも
憂鬱になる
子供向けに用意された飾りが
慰めになるほど
『ココ』は優しくない
ゆう君のお気に入りの本は
『あなたのうまれたひ』
生まれ出づる子供たちは
喜びと祝福で迎えられる
というお話
気が進まないけど
ゆっくり読み始める
途中
あたしの周りが
鮮やかさを取り戻していくのに気づく
ゆう君の瞳は
爛々と
希望にも似た輝きを抱いている
白い虚無と
ミエナイ澱みの
飽和した『ココ』で
確かに
柔らかで鮮やかで暖かな
イロドリ
あたしとゆう君は
笑顔になって
一緒に
最後の節を読む
『あなたがうまれて
とてもうれしい。』
『ココ』にいるあいだ
もっとも幼く
もっとも偉大な友の
イノチノイロドリで
あたしは何度も救われた
『ココ』を出るとき
最期にみた
ゆう君の笑顔を
時折思い出し
こう問うてみる
「あたし、ちゃんと生きてる?」
答えは返らないけど
君に恥じないように
前を向いて進んでいくから
君が見せてくれた
イノチノイロドリを
忘れないから
どこかで
きっと見ていてね
iPhoneからの投稿
ホントならば
幼稚園の年長さんだったはずの
ゆう君が
あたしのベッドまで来て
甘えた声でせがむ
もう『ココ』に来て2年になるそうだ
いわゆる『処置』の施された
痛々しいその腕に
本を抱えて顔をのぞき込む
「ねぇ、みーちゃん。
これ読んでょ。」
何もかもがただ白い『ココ』は
オトナのあたしでも
憂鬱になる
子供向けに用意された飾りが
慰めになるほど
『ココ』は優しくない
ゆう君のお気に入りの本は
『あなたのうまれたひ』
生まれ出づる子供たちは
喜びと祝福で迎えられる
というお話
気が進まないけど
ゆっくり読み始める
途中
あたしの周りが
鮮やかさを取り戻していくのに気づく
ゆう君の瞳は
爛々と
希望にも似た輝きを抱いている
白い虚無と
ミエナイ澱みの
飽和した『ココ』で
確かに
柔らかで鮮やかで暖かな
イロドリ
あたしとゆう君は
笑顔になって
一緒に
最後の節を読む
『あなたがうまれて
とてもうれしい。』
『ココ』にいるあいだ
もっとも幼く
もっとも偉大な友の
イノチノイロドリで
あたしは何度も救われた
『ココ』を出るとき
最期にみた
ゆう君の笑顔を
時折思い出し
こう問うてみる
「あたし、ちゃんと生きてる?」
答えは返らないけど
君に恥じないように
前を向いて進んでいくから
君が見せてくれた
イノチノイロドリを
忘れないから
どこかで
きっと見ていてね
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