「甘い匂いがする」

髪に押し当てられた唇が、そんなことを呟いた。

「シャ、シャンプーの匂いだと思うけど・・・・・・」

「コータローの匂いだよ。ほら、だってここも」

「・・・・・・・っ」

ちゅ、と首筋にキスが落とされる。途端、びくりと跳ねた体をますます強く抱き込まれ、反応していく自分の体をコータローはますます自覚させられてしまう。

――――――――これは、現実なのだろうか?

まるで、白昼夢を見ているような気持ちにさえなってくる。

呆然としていると、重ね着したTシャツをたくし上げられ、剥き出しになった肌に座間隆徳の手が触れた。

「ちょ・・・っ、座間隆徳さんっ!?」

触られただけなのに、ゾクゾクと背筋に震えが走る。傷つきやすいものでも扱うような丁寧な手つきで脇腹を撫でたあと、座間隆徳の手は左胸の上に置かれた。

「心臓の音が凄いな。」