漢方薬局の値段はどうして店ごとに違うのか。 | qiaobenのブログ

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栃木県宇都宮市厚麗堂薬局の店主 よしくに先生です☺️ こちらのブログでは健康情報をご紹介しています。

こんにちは 今日は業界の裏話をさせて頂きます!

漢方薬局は色々ありますが、大体1ヶ月の予算はどのくらいだと思いますか?

安い所では1万円/月 から 高い所では20万円/月 と言う所もありますね。

皆さんは漢方薬局の月の予算はどの様に決まっているかご存知でしょうか?

実は

 

漢方薬局の月の予算 = 漢方薬代+相談料+健康食品代

 

です。

1.漢方薬代 (どんなに高くても月3万円以上は構造的にあり得ない)

 

漢方薬代だけであれば、高くても月3万円をこえることはできないと思います

なぜなら、漢方薬は医薬品だから。。。。。

この様に漢方薬は入っている生薬の量や使える量が薬事法で決まっているんです。

これは煎じ薬でもこな薬でも一緒。 もちろん煎じ薬では生薬のグレード、粉ではメーカーのグレードを上げれば

その分効果は上がりますが、使える生薬の量が決まっている以上、いくら高くても、漢方薬だけで月10万円は無理です。

煎じ薬や、粉の漢方薬(ボトルに入っているのを分包するやつね)は1日 500円〜1200円なら業界水準だと言えるでしょう

 

2.箱物漢方薬

契約店のみ箱で売っている漢方薬

こういうやつね。これは煎じやボトルの粉よりも更に値段は厳格です!何故ならば、「契約の時に値段を勝手に変えない」契約をしているから。 勝手に値段変えたら法的訴訟レベルなんです。。。つまり箱物漢方薬は全国どのお店で買っても必ず同じ値段になります。

 

漢方薬の代金だけではお店によって金額差をつける事が難しい事

がここまででお分りいただけましたか??

 

さて、ここからが、お店による値段の差がつく所になります

 

3相談料

漢方薬局によっては相談料が掛かる所があります。 これは別に悪いことでは無い。だって、漢方薬の知識や食養生の知識を身につけるのには相談員は多くのお金、時間を費やしていますからね。この相談料実は「料金の基準が無い」のです!

お店によって 1回の相談で¥1,000円〜¥20,000円取るところがある様です。

 

ちなみに厚麗堂では相談料金は頂いておりませーん

 

4.健康食品代

漢方薬局では 漢方+健康食品を出すところが多いです。漢方薬局で取り扱っている健康食品は箱物漢方薬同様 値段を変える事が難しい製品が多いです。しかし、この健康食品、医薬品とは違い、値段は相場が無いんです

効能効果をうたうことができない分そのメーカー独自の有効成分を配合した製品が自由な価格で出回っています。

 

ちなみに健康食品の値段は ¥5,000〜¥80,000位まで。

しかも、用法用量はあくまでも目安なので、何種類でも幾らでも出せます。 だって法律の分類上食品だから。

法的な規制が無いので完全に売る方の塩梅で値段の調整が可能です。

 

1ヶ月の漢方料金が20万円のお予算内訳は私が予想するに

漢方 3万円 + 相談料 2万円 + 健康食品代 15万円 =月20万円

 

となっているのでは無いでしょうかね。。。

ちなみに厚麗堂では一番高い健康食品でも月16000円です。 そして健康食品は一種類しか出しません。
だって僕漢方屋さんだもん。健康食品屋さんじゃないし。
 
ここで伝えたい事は 高いお店はそれなりの良いものは提供していると思うんですよ。
顧客が納得した上で、高額健康食品を売ることは悪いことでも何でもないです。
 
しかし、消費者は、相談する前に内訳をきちんと説明してもらって、納得した上でスタートした方が良いですよ
という事。
 
個人的には漢方薬よりも健康食品の比率が多いお店は「そりゃあ漢方薬局ではなく健康食品薬局じゃん!」と思ってしまいますけどね。 
以上漢方薬局に通う予算が何故お店ごとに違うかでしたー