私はとある分譲マンションを手放さなければならなくなり、不動産会社に来てもらって、査定をしてもらった。
査定をしてもらうからには、出来る限り高い金額で売りたいというのが当然の考えだ。
そこで出た金額は1500万。
果たしてこのマンションがこんな金額で売れるのだろうか?私は不安だった。
この不景気のさなか、そんな大金を出して、中古のマンションを買ってくれる人がそうそういるのだろうか?もっと値段を下げたほうがいいのではないか?そう思った。
そしてやはり、買い手は現れなかった。
何週間たっても現れない。
私はどうしようか迷った。
しかしやはり、お金はほしい。
でも現在は、そこまでお金に困っているわけではない。
よおし、ここはいっちょう長期戦だ!私は査定された金額そのままに、値段を下げずに、とにかく待った。
ひたすら待った。
この世の中で、お金があるところにはあるものだ。
どっかの企業が事務所として購入してくれるかもしれない。
そうだ。
個人じゃなくても、法人だっているはず。
そう思ってまた待った。
そしてついに買い手が現れた。
最初の買い手は結局ドタキャンされてしまい、売れなかった。
キャンセル料はきっちりもらいうけたが。
次の買い手でようやくマンションが売れた。
3ヶ月は待っただろうか。
ミッションコンプリート。
結局査定額から金額を下げることなく、マンションは売れた。
マンションを売るときは、やはり長期戦にかぎるなとか、一回の売りで知ったような口をたたく私。
まあ売れたからどうでもいいか!