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ONCE UPON A TIME

~むかしむかしあるところに~






暗い部屋

貴方を思う三分間

快楽に溺れる三十秒


捨てられる前を思い出し

一人で慰める夜

貴方はあの子の誘惑に

騙されてるだけなのに


救ってあげましょ あの子から

縄と針と糸を使って

愛する貴方を苦しめる

あの子を柱に縄で括って

貴方を惑わすあの子のアレを

針と糸で縫い合わせるの


そうすれば貴方は私の元へ

帰って来てくれるから


電車に揺られて三十分

あの子の部屋の前に立つ

深い闇の中 私

その闇よりも どす黒い

心の闇を背負いつつ









死にたい

そう思ったことは何度もある

左手首に添える刃

その刃先は私と言う名の

憎しみの元凶に向けられる


あてつけなんだ

自傷と言う暴力

それは貴方に向けた唯一の反抗


わからないなら

もっとたくさん刻んであげる

貴方がした 全ての行為の

戒めとしての手首の傷


死にたがりの私

貴方が気付くその日まで

生きて 生きて

傷を背負う