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端的に言えば、この映画は3D効果を売りにしたかったらしいのですが、F1レースをアップでとらえていることがそもそも間違いだということ。F1を観戦した人ならよく分かると思いますが、あの大音響のエンジン音に包まれていながら、観客としての我々は二十数台の車が2時間にわたって展開するバトルの全体を体感するからこそ面白いし、その臨場感に酔えるわけです。この映画のアップは、全体像を感じさせることなく部分的で刹那的な快感を再現しているだけ。それは根本的に方法論の間違いです。
脚本のピーター・モーガンは、何十回とラウダに取材し(ハントは20年以上前に他界しています)、細部を聞き出したようです。