Zay El Hawaの詩、解説座学に行ってきました。
先日の木村伸子さんのアラブ音楽講座に引き続きの
Abdel Halim Hafez
今回はベリーダンサー皆さんの知る
Zay El Hawa
景子さんの座学を受け、何だか改めて聴くと全然違う曲に聴こえてしまいます。
そして、今回もまさかの大どんでん返しと言いますか、数日前の伸子さんの講座からの流れだったからか、個人的にたくさんのマジックと気づきがありました。
昔は上の動画の様に何十分もあるLive映像とか見ていられなかったけど、この中にアラブ音楽を味わうたくさんのヒントがあり、今はその面白さを何度でも味わいたくなります。
きっと昔の人達はこうして、ラジオやテレビでそれを通して楽しみ、
このアンミーヤならでは
の言葉の使い方から生まれるマジックで、
Zay El Hawaのようにどっちに転んだのかわからない恋愛の詩でもって聴衆の心をその世界に引き込み、きっとその世界を詩を通して皆んなで話しあったりする時間があったのだろうと思います。
そんな詩の像となり、その詩の恋愛の世界に引き込んでくれるのがその時代の今までにないタイプの超新星
Abdel Halim Hafez
だったと言うわけで
これまで、男性視の強かったアラブに女性観を強めたキャラクターや音楽で、
アラブの女性や若者の心を大きく動かしたとてつもなく新しい風が吹き込んだわけですね。
しかしそんな彼には持病があり、長く苦しみました。
しかも彼には悲しいストーリーがあり
結婚を噂されていた婚約者
エジプトの大女優であり、歌手の
Soad Hosny
(ちなみにSoadはAna Bastanakなどを歌っているNagat の異父姉妹です。
宇都宮クラスだった皆さん、このお話覚えてるかな?)
SoadとHafezの結婚式の前日、イギリスで
Soadが謎の死を遂げます。
しかも亡くなったのはHafezの誕生日だったと言う。
許されなかった結婚
そして、大切な人の死
彼はその事から残された生涯結婚をしなかったと残っています。
幼少の時に両親も亡くし、彼の人生は決して明るいものではありませんでした。
そんな人生を音楽の中で、詩の中で、歌の中で生きているかのようにも見えます。
そして、そんなHafezはWahabのプロデュースによって大スターになっていったと言っても過言で無いと思うのですが
伸子さんの記事にも書いたようにやはり
Mohammed Abdel Wahab
超天才!!
と思います。
昔のアラブの女性たちが彼に恋してしまうのが本当によくわかる気がします。
耳から入る詩の美しさとアラブ音楽のマジック、そして彼の甘い声
さらには目から入る彼のフィーリング、様々な表現
そんなものが1時間近くかけてアラブ音楽や詩の山を登っていく感覚の中に、
彼から受けるたくさんの刺激が詰まっているんですもの。
はー、伸子さんからつなぐ景子さんの座学でHafezの魅力にどっぷりと浸かってしまった感じです。
はー、しばらく頭がHafezでいっぱいになりそうです笑
昨日はそんな講座に生徒もいて、先生としてだけでなくダンサーとしても何だかとっても嬉しかったです(*^^*)
ますます踊りに深みのあるダンサーになっていくのかな
新たなスタート本当におめでとう♡
2つの講座が終わり、ひとつ小さな区切りが付いた気がします。
今回もまた奏者の方のたくさんの愛により、たくさんの気づきをいただくことができました。
ベリーダンスにとって切っても切り離せないアラブ音楽をどんどん身体に染み渡らせてくださる奏者の方の愛に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。