好きな曲を復習を兼ねて語ってみようかなって思ってはじめてみました!

 

大きな玉ねぎの下で〜はるかなる想い

 

爆風スランプですね。

紹介されるまでもないわ!って人も多そうなこの曲。

きっと裏話は秘話などボクなんかよりも詳しい人もいっぱいいるのではないかと。

まぁまぁつらつらといこうと思いますよ(´∀`*)

 

この曲ははじめて聞いたJ-POPになるのかな。

「I.B.W -IT'S A BEAUTIFUL WORLD-」 というアルバムを

聞いたときに最も印象に残った曲でした。

歌詞が、メロディーが、声が、ピアノが、ストリングスが、全部が!好きです!

当時まだ小学生で「大きな玉ねぎ…?」「千鳥ヶ淵…?」などなど

登場する言葉言葉がわからなかったのを覚えています。

この時はカナダに住んでおり、日本語がまだまだ不自由なこともあって語彙力がね…

 

さてそんな決して難しいわけではない歌詞ですが

いま聴いてもすごいなって思うわけです。

ペンフレンドの二人の恋は
つのるほどに
悲しくなるのが
宿命
また青いインクが
涙でにじむ
せつなく

今日日ペンフレンドなんて想像もつかないかもしれないですね。

この曲は初出が1985、再録された「~はるかなる想い」は1989。

スマホなんて当然なく、その前身の携帯電話もまだ普及してない時代

- 余談ですが携帯電話は1983に発売。1990から普及しだしました。

  本格的な流行は1999のiモード前後…と

閑話休題。

気軽に遠くにいる人との会話が困難だった時代背景があるのです。

そんな時代なのでペンフレンドとは手紙でやりとりをする

(ペンで書いて会話する友達)ということになるのですが

そのもどかしさがわかるでしょうか?

人というのは面白いもので会話を重ね、好感が高まるほど距離が縮まりますよね。

なのにこの時代、会話は一度出してから返事を待つことになる。

その繰り返しで心の距離が縮まるのに物理的な距離は変わらず

若すぎるから
遠すぎるから
会えないから
会いたくなるのは
必然
貯金箱こわして
君に送った
チケット

もどかしさが募りに募り、会いたくなるのは言わずもがな。

きっと彼は悩んだんだろうなと思います。

これまでのやり取りをした手紙、きっと何度も読み返してその度に切なく

寝れない夜も涙をにじませた夜も…

定期入れの中の
フォトグラフ
笑顔は動かないけど
あの大きな玉ねぎの下で 
初めて君と会える

大事に定期入れの中にいれた彼女の写真。

そんな彼女と会えることを待ちきれず、

いや待てるはずなんてないですよね!

一体どれほどのやり取りをしたのか。

一体どれほどの時間を待ったのか。

待ちに待ったコンサートの日です!

九段下の駅をおりて
坂道を
人の流れ追い越して行けば
黄昏時 雲は赤く焼け落ちて
屋根の上に光る玉ねぎ

九段下は人が多い駅です。

なんと1日の平均が13万人もいるみたいです。

こちら平均なのでコンサートなどの催しがある日にはより人数も増えましょう。

そんな人混みの中、彼は居ても立っても居られない。

もしかしたら彼女がすでに待っているかもしれない。

もしそうなら今すぐにでも、1秒でも早く会いにいきたい。

黄昏時とは夕焼けのなかでも金色色に景色が染まる時間帯。

期待感に胸を膨らませた彼にとって

金色色の夕陽を帯びた玉ねぎはどれほどの輝きに見えただろうか。

ペンフレンドの二人の恋は
言葉だけが
たのみの綱だね
何度も
ロビーに出てみたよ
君の姿を捜して

しかし無情なもので物語とは起承転結を成してこそなのです。

2番からは涙なくして聞けません…

きっと彼女からはポジティブな返事だったのでしょう。

間違いないよな?読み間違えてないよな?不安感を感じつつも

来ている"はず"の彼女を必死に探します。

座席で待つも彼女は来ない。

ロビーで待っているかもしれない。

座席とロビーを往復して探す…

これも現代では無いことですよね。

スマホでポチッと。

まぁ着拒などありますが…既読未読スルーなどもありますが…。

まぁ現代でもなくはないのか!

アナウンスの声に
はじかれて
興奮が波のように
広がるから
君がいないから
僕だけ 淋しくて

そうこうしてるうちに開演の時間になってしまいます。

盛り上がる観客。

盛り上がる会場。

そんな中空白の隣の席。

彼女がいない席。

嗚呼、なんてやるせないんだ。

君の返事読みかえして
席をたつ
そんなことをただくりかえして
時計だけが何もいわず
回るのさ
君のための 席がつめたい

盛り上がる会場の中で気もそぞろな彼。

そして何事もなかったかのように進む時間。

熱気の中で来るはずだった彼女のための冷たい席。

アンコールの拍手の中 飛び出した
僕は一人 涙を浮かべて
千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば
澄んだ空に光る玉ねぎ

コンサートではお決まりのアンコールすら待てず

耐えきれず飛び出してしまう彼。

溢れ出した感情は頬を伝います。

それでもやはり未練からか走り出したものの振り返って見た千鳥ヶ淵。

熱気が荒れ狂う玉ねぎの下とは対象的に風もなく、月明かりを遮る雲もなく。

そこに映し出されるのは川面に反照された輝く大きな玉ねぎ。

九段下の駅へ向かう人の波
僕は一人 涙を浮かべて
千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば
澄んだ空に光る玉ねぎ

アンコールも終わり家路へと急ぐ人。

その波とも対象的にやはり千鳥ヶ淵の川面は静かに。

そして金色に輝いていたが今はただ静かに光る玉ねぎ…

 

気づいたら随分と長くなってしまいました。

 

もともとは武道館でライブをするときに

「空席があったらきっとこういうストーリーがあるんだ」という

言い訳のために作られた曲のようです。

 

サンプラザ中野くんの温かい声と感情が乗った歌い方も相まって好きでたまらない曲です。

 

最後に歌詞を(邪魔なコメントなしで)掲載させてもらいます

 

大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い

作詞:サンプラザ中野 作曲:嶋田陽一

 

ペンフレンドの二人の恋は
つのるほどに
悲しくなるのが
宿命
また青いインクが
涙でにじむ
せつなく

若すぎるから
遠すぎるから
会えないから
会いたくなるのは
必然
貯金箱こわして
君に送った
チケット

定期入れの中の
フォトグラフ
笑顔は動かないけど
あの大きな玉ねぎの下で 
初めて君と会える

九段下の駅をおりて
坂道を
人の流れ追い越して行けば
黄昏時 雲は赤く焼け落ちて
屋根の上に光る玉ねぎ

ペンフレンドの二人の恋は
言葉だけが
たのみの綱だね
何度も
ロビーに出てみたよ
君の姿を捜して

アナウンスの声に
はじかれて
興奮が波のように
広がるから
君がいないから
僕だけ 淋しくて

君の返事読みかえして
席をたつ
そんなことをただくりかえして
時計だけが何もいわず
回るのさ
君のための 席がつめたい

アンコールの拍手の中 飛び出した
僕は一人 涙を浮かべて
千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば
澄んだ空に光る玉ねぎ
九段下の駅へ向かう人の波
僕は一人 涙を浮かべて
千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば
澄んだ空に光る玉ねぎ