生方幸夫民主党副幹事長は産経新聞のインタビューで、小沢さん(一郎幹事長)を「権限と財源を一人が握っている」と批判しました。言うのは自由だけど、全然話になりません。権限と財源を国会議員一人一人、バラバラにしておけっていうんですか。幹事長の職務だと思いますが。

 彼の副幹事長解任は撤回されたけど、僕は親方(小沢氏)に「残すのは不満です」と言いました。最後に決めるのは幹事長だからしようがないけど、そう思いますよと。親方は神妙に黙ってました。そこは優しさなんだなと思った。

 ≪「すべて悪い」は子供≫

 小沢さんは、よく独裁とか剛腕とかいわれるけれども、日本は大変な危機を迎えようとしています。リーダーシップをもって日本を支える人間は必要です。

 今、小沢一郎という政治家が何を考えているのか。たぶん、日本を(債務不履行に陥った)アルゼンチンみたいな国にしないという気持ちを非常に強くもっているんじゃないですかね。国内で国債の引き受け手がなくなると、金利がぼーんと上がって大変なことになる。

 (小沢氏は)独裁といわれますが、人の話はちゃんと聞きますよ。衆院当選1回生が党内でモノをいえないということになっているけれどそんなことはない。僕は(党国会対策委員会で1回生を教育、指導するため班分けした)5班の班長ですが、彼ら(5班)は小沢幹事長に政策提言を持っていきましたよ。自由にできるわけですよ。マスコミも片方だけでなく全部をおさえて報道してほしい。特に産経新聞はね。

 親方が「僕はワルモノでいいんだよ」といったことがあります。その時の笑顔がまたよかった。「よく思われたい」という気持ちを超越してますよ。恐いときは恐いですが、日本の頑固親父はぶれないし、優しいところをあまり見せない。小沢一郎という政治家は日本の政治を変えていく人です。

 だから、(小沢氏を)気にくわなかったら、悪口でもいったらいい。ただ、大人っていうのは決定的にはならない。すべて悪いっていう話は、子供みたいなもんだ。

 ≪選挙は常に自己責任≫

 小沢さんが進める参院選の複数区の複数擁立に異論が出てますが、そんなこといってたら負けます。(複数擁立に反発した)連合静岡が民主党の候補者まで決めるんですかね…。

 「小沢氏が幹事長を辞任すれば勝てる」という参院選の候補者がいるのなら、選挙に出るのをやめた方がいいと思う。どんな時でも、選挙は常に自分の責任で、当選できたらみんなのおかげ。その気持ちを忘れちゃいけない。

 東京地検特捜部は小沢さんを徹底的に調べた。その結果の不起訴だから、それは一つの結果です。自民党は国会で説明しろというけど、国会は司法の場じゃない。小沢さんは記者会見なんかでそれなりに答えていると思いますよ。

 同じ北海道の小林千代美民主党衆院議員、離党した石川知裕(ともひろ)衆院議員は最後まで職を全うして、次の選挙もできるなら頑張ってほしい。甘いと言われるかもしれないけど、仲間が厳しくなったときにみんなで頑張る気持ちを持つのは大切です。民主党はそういう気持ちをもっと持った方がいい。(坂井広志)

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【プロフィル】松木謙公

 まつき・けんこう 衆院北海道12区。当選3回。民主党の小沢一郎幹事長を支持する議員グループ「一新会」の事務局次長。党国対筆頭副委員長。昭和34年、北海道生まれ。青山学院大卒。自民党の藤波孝生元官房長官の秘書を経て平成15年の衆院選で初当選。小沢氏の側近として知られる。

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