『開演5分前 !!』 演出家 渡辺光喜のぶろぐ -13ページ目

『開演5分前 !!』 演出家 渡辺光喜のぶろぐ

舞台は素敵な現実逃避。
Fictionの中の真実を追い求め、
芝居・ミュージカルを作り続けています。

今夜、渡辺は佐世保におります。

なぜかといいますと、「LuckyGuy」とは別の公演で全国巡業中なのです。
来月シアタークリエで上演される「渇いた太陽」という芝居です。
この芝居はかのテネシー・ウィリアムズの脚本でかなりディープな内容なのですが、「LuckyGuy」執筆中の僕にとってはちょっとやっかいな存在であります。

あまりにも内容が違いすぎる。。。正反対。
当然ですよね、違う公演なのですから。
でもね、僕にとってはこの二つを区別するのが難しくて、
相手に突き刺さるようなテネシーの台詞に感化されて、
「LuckyGuy」がドロドロの愛憎劇になりかけるという危うい橋を渡っているような感じなのです。

今日は大阪からの移動だけだったので、心をラブコメモードに落ち着けて、繁華街のスタバで執筆ちゅう。お客さまがキュンキュンきますように。。。

今ちょうど二幕のにぎやかな場面を書いてます。
僕としては登場人物たちの不器用さが愛おしくなるような(これ重要)いい場面を書きたいのですが、まだ劇作の神は降りてきてません。。。
寝るまでにいいとこまで形を作っておきたい。

さて、今回のタイトル「LuckyGuyにおまかせあれっ!」ですが、決まるまで時間がかかりました。だいたい僕のつけるタイトルは長いです。前回のミュージカル「星降る夜に踊る☆恋バナ」の時は主演の上野聖太くんにカーテンコールの挨拶のとき長くて言いづらいとグチられました。
前作のこのタイトル、けっこうパッと思いついたのです。恋愛のドタバタを楽しそうに伝えられる言葉を探していたらひらめいたのですが、この時はまだあらすじも大雑把で内容よりイメージ先行のタイトルでしたね。

で、今回いろいろなキーワードを並べて考えてた訳です。とにかく楽しそうなもの、イメージを膨らませられるものをチョイスしてるなかでこれにたどり着きました。
最初は単なる「LuckyGuy」でした。しかし(僕にとっては)短すぎる。。。他の候補も考えれば考えるほど韓国ドラマのありきたりなのしか思いつかず。
紆余曲折あり、次に進化したのが「LuckyGuyにおまかせ」でした。
そこで気づいたのは和田アキ子さんの番組でそんなのあったなあ。。。と
急に嫌になって悩んでいたら「…あれ」という表現。
これだ!さらに小さい「っ」をつけてやれ!と後半は半ば勢いで決めていきました。

大事なのは小さい「っ」です、皆さん!
意味はありません。僕のささやかなおまけの気持ち。サービスです。
「LuckyGuyにおまかせあれっ!」 どうぞよろしくお願いします!

Mitsuyoshi Watanabe


台本は61ページ目。(今夜のうちに62へ突入!)
日付が変わる頃にはタイトル・ロールの「LuckyGuy」のキャスティングが発表されますよ、きっと。

わたなべみつよし です!


来年2月に「 LuckyGuy におまかせあれっ!」というオリジナル・ミュージカルを上演する事が決まり、詳細が発表されるのを機についにブログ進出を決心いたしました。

ブログを書く俳優さんは大勢います。
日々の出来事をおもしろおかしく綴っているのを僕も楽しく拝見してました。

さて演出家が何を書いたらいいのか。。。

このミュージカルの準備は今年の4月ごろから始まりました。
もちろん始めは僕の脳内の妄想を膨らませているだけの存在でしたが、
秋にはキャスト、スタッフと仲間たち(家族)がどんどん増えて
公演情報を世の中に発信した今となっては具体的にしなければならないことが山ほど出てきて
「LuckyGuy」のことを考えない日はありません。

お客様が劇場で本番を見届けた時に作品の全貌が分かるのですが、
それまでに作品が出来上がるまでの裏側…僕の妄想の一部をちらりと紹介できたら
劇場に入る楽しみが増えるのではないかと思っています。
ネタバレなんかしません。
どうでもいいような「LuckyGuy」誕生までの数々のエピソード、
どうぞ楽しんで下さいませ。


2013年12月2日(月) 大阪にて

Mitsuyoshi Watanabe




台本は現在60ページ目(あと何ページ?)