産みの苦しみ | 『開演5分前 !!』 演出家 渡辺光喜のぶろぐ

『開演5分前 !!』 演出家 渡辺光喜のぶろぐ

舞台は素敵な現実逃避。
Fictionの中の真実を追い求め、
芝居・ミュージカルを作り続けています。


何か物を作ったり、表現する事すべてに共通するのでしょうけど、


出来上がる前になかなかうまくまとまらない時期がありますよね。




「 LuckyGuyにおまかせあれっ!」


台本もあと数シーン書けば完成。


最初にプロット(あらすじ)を纏めてあるので


「この場面で何が起こるか」
もう決まっているのですが、


登場人物に
「何を言わせるか」


リアルに書き進めていかないと


心情の流れを押さえて描けません。




僕が脚本を書く時は


すべての人物が僕の分身のつもりで言葉を編んでいます。


もちろん登場人物が僕の完全なコピーでは何も面白くないので、


かなりフィクション性を強めますが、


そろそろ物語も佳境に入ってくると


どうやって登場人物それぞれのストーリーを完結させるか、


「感情」と「筋立て」「思い入れ」と「客観性」


の間の綱引きが始まります。




書いては消し、書いては消し。。。


言葉の神が降りてくるのを待ってます。





苦しみの先に産まれてくるもの…


それは初日を開けてのお楽しみ。。。