前回までのあらすじ


ペアーズでのマルチとの戦いに敗北した27歳のティブ美





次に取り組んだのは婚活パーティーへの参加でした。


デブ専男子と出会いてぇ〜〜とネット検索したらぽっちゃり女子とぽっちゃり好き男子のための婚活パーティーを発見!すぐに申し込んで参加!


当日はどんなクリーチャーとエンカウントするかとドキドキしてましたが男女ともに至って普通。

しかも女性はわたくしよりもでかい人の方が多い!すげー!


そして一発目のパーティーでカップリングした12歳上のデザイナーのMさんと何度かデートを重ねてお付き合いすることに……

なったんだけど、このMさんがあんまり人の話を聞かない暴走タイプでした。


告白はラインでされ、それに対して「直接会った時に言われたいな❤️」と可愛く返信したわたくし。


次のデートでMさん宅に行った時に期待していた言葉は聞けず、それなのに手を握ったりベタベタしてくる。


しかしまあ別に今更告白なんてあってもなくてもどーでもいいかと要らぬポジティブさを発揮してそのままなし崩しに付き合って3ヶ月経ったある日。


わたくしの祖母が亡くなりました。

住んでる場所が田舎だからか、葬儀だけでなく四十九日が終わるまで毎週末実家でお参りがありバタバタしていたせいでMさんとよデートをドタキャン。

「仕方ないよ」と言ってくれたMさんにちょっとだけときめいたりしました。


そして運命のあの日。

祖母の四十九日の日、法要が昼過ぎで終わったらMさんとはディナーデートできたらいいねと話していました。


でも何時に終わるかわからないし、もしかしたら片付けなどで会えない可能性もあったため待ち合わせの時間や場所などは決めず、私が用事を済ませたら連絡することになっていました。


祖母の四十九が終わり、実家に集まった親族たちがぽつぽつ帰り始めましたが、従兄弟や叔母など近しい親戚たちがなかなか帰らない!


そのまま90歳まで大往生した祖母の思い出話に花が咲き、晩御飯はみんなで出前を取ることになりました。


私も久しぶりに会えた従兄弟たちと別れがたく、またMさんならわかってくれるだろうと甘えていたためすぐに「晩御飯まで親戚と実家で食べることになってしまったので会えない」という旨の連絡を入れました。


しかし、Mさんからの返信は予想外のものだったのです。



「いつになるか分からなかったから実家のすぐ近くまで迎えに来てるよ」



は????


元々「会えたら会いたい」くらいのテンションだったわたくしはびっくり。

しかも実家の場所は教えてなかったんです。


Mさんはわたくしとの会話で実家の最寄り駅の話が出たのを覚えていてその周辺まで来ているとのこと。


Mさんの家からわたくしの実家までは車で1時間ちょっと。さすがに帰ってもらうのは申し訳なく、親戚に「彼氏が迎えに来ちゃったから出かける」と告げました。


しかしなんとMさん「ここまで来たんだからおばあちゃんにお線香あげさせて」と電話をしてきたのです。


いや、あのね。

気持ちはとっても嬉しかったですよ。

でもね、まだわたくしたち付き合って2ヶ月くらいだし、親に紹介するだけでもハードル高いのにまさかの叔父!叔母!従兄弟!のオンパレードですよ。


嫌に決まってるじゃん……


さすがにこの状況を話せばMさんも諦めてくれるかと思ったけどわたくしが甘かったようで。

なんとMさん我が家を特定してしまいインターホンを鳴らしたのです。(その辺では珍しい苗字だったので)


わたくしは一気にMさんのことが怖くなってしまいました。


しかしMさんはそんなわたくしのことを気にも留めず、お酒の入った叔父や兄妹のように育った従兄弟たちと盛り上がってます。


当然ながら結婚適齢期のティブ美が初めて連れてきた彼氏に親戚一同は大盛り上がり。

あっちこっちから「ティブ美をよろしくな」と言われるたびに「絶対幸せにします」と誓うMさん。


たった今、あんたとの幸せな未来はなくなったよ……と対岸の火事を見つめるティブ美。


勝手に盛り上がるMさんを見て気持ちが冷めてしまったのです。

まだ2人の間で結婚の「け」の字も出てないのに、外堀を埋められてる感じが気持ち悪くなってしまいました。


でもMさん、ちょっと暴走気質なだけで他はいいところがたくさんあったんです。

だからわたくしとっても悩みました。


翌週、Mさんとのデートの予定でしたが乗り気になれないわたくしは「体調が悪いから実家でゆっくりしたい」とドタキャンしてしまいました。


そして実家で母親に先日のMさんの暴走をどう思う?と聞きながらポテチを食べていた時、ピンポーンとインターホンの音が……


いつものように母親が玄関に行って対応します。


すると、そこにはMさんの姿が……


「ティブ美が体調悪いって言うからMくんプリン買ってきてくれたで」と言いながらも怪訝な顔をする母親。


母が「ティブ美は熱があって今寝たばかり」と伝えてくれたおかげでMさんはそのまま帰宅してくれたようでした。


えっ KO  WA  I


一瞬にして鳥肌が立つくらいMさんのこのが嫌いになってしまいました。

そこからは何をされるかわからないためLINEで別れたい旨を伝えました。


Mさんは何度も別れたくないとラインしてきました。

2回くらい職場の近くのコンビニで姿を見つけましたが、接触してくることはありませんでした。


そこから数ヶ月は警戒していましたが特に危害を加えられるようなことはなかったのが不幸中の幸いです。



さてここでまたフリーとなったティブ美。

しかしMさんと再びエンカウントするのを恐れてぽっちゃり婚活パーティーに参加することはできなくなりました!


そこでわたくしが次にとった方法は!

マッチドットコム!!!



次回!

・あわよくばイケメンの外国人と出会いたい

・ティブ美、人生初のナンパ

・風呂場で食器を洗う男Kさんと付き合う


です。

また見てくれるかな?


じゃん けん ぽん!



うふふふふ