私電車で痴漢されるまでは、マンガとかの影響で
痴漢はしずかーに手を伸ばしてきて、耳元でハアハア言いながらお尻をもんだりするもんだと思ってた。

それでも普通にきもい。

でも私がされたら絶対に大声出すし、出せる自信あった。

別に内気なわけでもないし、大声出して恥ずかしがる性格でもなかったから。


でもね、私がされた痴漢はそんなんじゃなかった。

平日18時頃の地下鉄を乗ってた時、丁度帰宅ラッシュ時で、スーツを来た大人がわんさか乗り降りしてた。

みんなしんどそうにしてたから私は席に座らず
15分位で目的地につくしでたってたんだけど、
某駅についたとき、ドアからそれはもうズオオオオオってみーんな降りていく駅で、
足は踏まれるわ突進してくるわ動けんわで
「やばい東京並みじゃね」
とか呑気に人に飲まれてたんだけど、

その瞬間


「「「もみっ」」」


「………」


「えっまって」


と思ってドアの方に振り向いた瞬間でドアが閉まった。
大勢の人が電車から降りるその瞬間にお尻を
揉まれた。ガッツリと。揉まれた。

一瞬の出来事。


本当に一瞬すぎて、なにがなにやらで、
しばらく呆然としてしまった。

「なんだったんだあれ」
「あんな痴漢もあるんか」
「私が…痴漢……平日に…」

って感じで目的地につくまで、フリーズ状態。