前回、ワイルドエキゾティックアニマルを南米ドワーフシクリッドを例に挙げて、ザックリとお話ししました。
こいつにハマっている時は、目先が狭くなって、ワイルド至上主義の脳みそに陥ります。
そして、異なった産地の同じ種類を比較して、こっちの方が赤いだの青いだの鰭が伸長するだのやりはじめます。
しかし、好みの個体を手に入れて、醍醐味である繁殖のステップに入ると必ずあれっ?と思う壁にぶち当たるんですね。
赤いのが特徴の産地なのに、生まれた子は青いのばかりだったり、親は鰭が長いのに、子は短かかったり…
結局、その産地の特色をもった個体を累代繁殖していくには、選別して交配させなくちゃならない。
そうなってくると、ワイルド至上主義の方の毛嫌いするグッピーやベタ、ディスカスと何ら変わりない事をしているのに気付きます。
確かに純血は尊いニュアンスはありますが、一般庶民が入手できるものは、ペットルート上の動物に限られる訳で、それらを購入したときからすでに野生とは一線を引かれていると思うのです。
だいたいこの日本の一般家庭内で、遠い南国の自然下と同じ状況など作れるはずもなく、ケージに閉じ込めた時点で、人間のエゴでしかないというのが本音、現在の私の着地点です。
なぁんだ、じゃあ自分の好みのビビッと感じたものに愛情を注ごう!こんな単純な事に気がつくと肩の荷が降りてルーティンワークなメンテナンスなどもあまり苦に感じないようになりました。
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