研究分野が「スポーツ義足使用者のランニング」に決まりました。さらにここから細かい研究テーマを決めます。そのために、これから1か月以内に、研究対象である義足と義足ユーザーすなわち下肢切断者の知識をつけ、論文を読み、実際に競技を見て、約三年間研究するテーマを決めていきます。ということで、義足について調べて分かったことを少しだけ紹介します。

 

[下肢切断者数と義足ユーザー数]

 あなたの知人に義足ランナーはいますか?あそらく皆さんの答えはNOです。そう言える理由を次に示します。 

 日本における下肢切断者数は約6万人と言われています(H18年厚生労働省調査)。そう言われてもピンと来ないですが、日本の0.05%、つまり、2000人に1人と言えば非常に少ないとわかります。

 では、この6万人は全員が義足ユーザーでしょうか?そんなことはありません。

 切断者の年齢別割合は0~40歳で約5%しかいないのに対し、50代で約13%、60代で約22%、そして70歳以上で約50%です。圧倒的に高齢者に多いのです。しかし、義足での歩行習得は難しく、半年以上のリハビリが必要で、常に転倒のリスクがあります。となれば、多くの高齢者は義足ではなく車いすと松葉杖での生活を選ぶでしょう。(何%の高齢者が車いすを選ぶのか知ってる人いましたら教えていただきたいです。松葉杖という表現もあっているのか怪しいです。)0~40歳の若くて体力のある切断者は4万人に1人、そしてその中でランニングができるユーザーはもっと少ない。そう考えると、知人に義足ランナーがいる人がこの文章を読んでくれている確率はほぼ0なわけです。

 

[切断の原因]

 先ほど、年齢別の切断者割合をしめして、高齢者が大多数であると言いましたが、ここでは、なぜ圧倒的に高齢の方に切断が多いのか、について考えていきます。

 切断の原因を調べたら答えがありました。私は交通事故や建設事故による外傷が最多だ思ていたのですが、実際は循環障害によるものがなんと60%というこでした。そして、この循環障害になるのは高齢者がほとんどなのです。これが、先ほどの切断者年齢割合にしめる高齢者が圧倒的に多い理由です。ちなみに、私の想像していた外傷は25%ということでした。義足ランニングができるのは外傷で切断して尚且つ足にスポーツ義足がフィットして、トレーニングを積んだ、ほんの一部の人なのです。

 

[最後に]

 いろんなサイトを参考に調べました。割合%等、間違えがあったら申し訳ありません。違う点や気づけていない点があれば教えていただけると幸いです。今後も頻繁に書く予定です。最後まで読んでいただいた方ありがとうございます。