浅田次郎の「黒書院の六兵衛(下)」を読みマスタ

維新。江戸城明け渡しの折、城内に居座る「的矢六兵衛」なる旗本。
ただひたすら、城内に居座り、いかなる説得も受け付けない。
この旗本は、誰なのか?新政府への明け渡しの中、
いかにしたら出て行ってくれるのか?様々な維新の英雄達が説得に当ります。
この「的矢六兵衛」。作中は、ただひたすら座るだけ。(場所は移動)
ほとんど(というか、全く)しゃべらない。
なのに、廻りの動き・働きと、登場する人物の発言や行動で、
明治維新という、徳川300年から明治という時代の変遷と人々の
心の葛藤が、ありありと感じられるのは
さすが、浅田次郎の文章ですな~
やはり、浅田次郎の維新ものは、おもしろい!