当たり前だけど・・・ピョン太は日に日に歳を取ってゆく。
彼にとっては人間の一日が1週間ほどにあたる。
明日の朝のピョン太は、1週間後のピョン太ということだ。
留守番はさせたくないけど、お互いに生きていくために仕事に向かう。
仮に死に目にあえなくとも、それは仕方がないと覚悟をしている。
・・・・・
今日、帰宅したらピョン太が見当たらない。
台所には吐き戻したものや、おしっこやらウンチやらが散乱してた。
家中を探し回ってやっとみつけた。
食器棚の後ろ、それはもう狭い空間に挟まっていた。
引っこ抜いて抱き上げたけど意識が朦朧としていた。
呼吸が少なく細かい。
もう、ダメならば仕方ない、と覚悟を決めた。
抱っこしたまま死んでくれたら本望だ。
たくさんのタオルを身体に巻いて1時間ほど抱っこしていた。
そしたら、細かった呼吸が、寝息に変わっていった。
冷たくなっていた身体は熱を取り戻し、今は穏やかに眠っている。
焦った・・・。
もう少し、一緒にいたいな。
キミがいなくなったらオレはまた一人になっちゃうんだ。
頑張ってね。