「遠山の金さん」と「暴れん坊将軍」?
地味でベタだけど、自分はそんなところも気に入っているこの「キャリア~掟破りの警察署長~」。
が、第5話はちょっとベタ過ぎだったかなぁ~。連ドラって、よく真ん中の第5話くらいで1回息切れすることが多いからなぁ。
今回のゲストは、新納慎也さん。大河ドラマ「真田丸」で斬新な豊臣秀次役を演じて話題になったのはまだ記憶に新しい。
新納さんは主に舞台やミュージカルで活躍されている俳優さんですが、まだまだ知名度が高いとは言い難い方でした。大河ドラマってやっぱりスゴイですよね。
新納さんとは以前お仕事をご一緒にさせていただいたことがあり、舞台も拝見しているのでTVでも注目されるのを見ることができるのは嬉しい限り。
でもね~、今回はちょっとTVサイズの演技じゃなかったな。なんというか、ちょっとベタベタな演技だった。う~ん・・・。
新納さんが演じたのは、人気俳優・小松平健介。人気ドラマ「暴れん坊刑事」の主演俳優で、今回は遠山金志郎(玉木宏)が署長を務める北町警察署へ1日署長としてやってくる・・・という設定。
いつもは男性に負けじとスーツを着用してバシっとしている刑事課の新人・相川実里(瀧本美織)も、小松平がやってくる!と今日はスカートをはき化粧も濃い目。
しかし、一見人格者に見える小松平は、金志郎と2人きりになると態度を豹変させます。
「1日署長とかやったら、交通違反とか見逃してもらえるんでしょ?」
どうやら、裏表のある人物。
この辺りは、芸能人のイメージをちょっとデフォルメしちゃってましたね。それがあながち嘘でもないから、こうやって描かれちゃうんでしょうけど。あ!新納さんご本人はとっても礼儀正しくていい人ですよ!ハイ。
さらに、小松平は本庁での金志郎のあまり良くない評判を聞いているのか、署長にも関わらず現場へ出向いて刑事たちを混乱させていると金四郎をディスります。
そんな時に、署内に貼ってあった小松平のポスターが切り裂かれているのが発見されて、疑いの目が金志郎に向けられてしまいます。
一般の人は入れないエリアでの出来事だったため、金志郎は気になって1人で調査を始めます。
すると、今度は小松平の名前で次々と刑事課に出前が届きます。
どうやら、小松平が狙われているのでは・・・?と疑った本庁の人間が、1日署長のイベントの中止を要請します。
しかし金志郎はイベントには犯人が現れるかもしれないと言い、予定通り行うことに。厳戒態勢の中、小松平の1日署長のイベントが行われ・・・。
今回は単純なストーリーなので軽くネタばれさせていただくと、結局は小松平の奔放な女性関係からくる怨恨が原因での事件でした。
そんな小松平にお約束の啖呵を切ったのは、金志郎ではなくちょっと成長した実里ちゃん。そういう意味では、第5話は変化球な回となりました。
メインのストーリーはとてもわかりやすいものでしたが、注目は金志郎の過去と刑事課の係長・南(高嶋政宏)の過去がどうやら関係があるとわかったこと。
金志郎はなぜ、キャリアにも関わらず現場に出ることにこだわり続けるのか?それについては第5話では「昔、この町はある人が守っていたんです。」というセリフが出てきます。
そして、なぜか金志郎に対して厳しい態度を取り続ける南が「キャリア嫌い」となった理由も徐々に明らかに。
それが、第5話のラストでほぼ線で繋がります。
性格も考え方も全く相容れない2人ですが、結構いいコンビなんだけど?
2人の過去が明らかになれば、名コンビ誕生となるかもしれませんね。