
31日の夜
突然の母からの電話

「落ち着いて聞いてね」
えぇ

何かあったの

「おじいちゃんが
亡くなった…」
絶句…
でした

頑固一徹
昔気質のおじいちゃん
大好きだった
おじいちゃん
31日の夜は泣き明かし

仕事のあるダンナをおいて
1日の朝
一足先に母と兄と長野へ

心臓がドキドキする
ウソなら良いのに
行きたくないよ
30年前
心臓の手術をしたおじいちゃん
その時に死んでもおかしくなかった
でもずっと元気だったおじいちゃん
こんなに突然に
こんなにあっけなく

それでも幸せだと思った
苦しむことなく発作で逝った
近所のヒトと
おばあちゃんに看取られて
入院して
身体中に管付けられて
カウントダウンされるよりも
きっとお互い幸せだったはず

だから今はもう良いの
キレイな死に顔だった
満足そうだった
でもね
おばあちゃんも
心臓が悪いの
お通夜から告別式まで
ひとしきり終わって
病院に行ったら
心機能の大幅な低下
肺に水が溜まってる
ってことで即入院
神頼みはしない
おじいちゃんに頼んだ
お願いだから
まだおばあちゃんは
連れて行かないで