昨日の夜、イチローの引退会見が行われていたようですね…
リアルタイムで見れたはずの会見を、ボウリングのブログの更新に時間を費やし、見事に見逃す失態を
日本で9年
アメリカで19年目
日米通算 4367安打
これは、とても大変な数字であろうと思います。
いや、ぶっちゃけて言うなら「想像も出来ない」数字でしかなくて…
昨日の会見を、今朝のテレビで見ながら「心にストンと落ちてきた」内容だけを抜粋したいです。
いま思い返して、印象に残っているシーンは?
今日の舞台に立てたということは、去年の5月以降、ゲームに出られない状況になって。その後にチームと一緒に練習を続けてきたわけですけど、それを最後まで成し遂げられなければ、今日のこの日はなかったと思うんですよね。
いままで残してきた記録はいずれ誰か抜いていくとは思うんですけど、去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない。ささやかな誇りを生んだ日々でもあったと思うんですよね。
去年の話だから近いということもあるんですけど、どの記録よりも自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います。
印象に残っているシーンを、華々しい記録ではなく、最後に過ごしてきた練習に焦点を当てるのは、イチローらしいのかなぁ…と感じました。
記録はいずれ抜かれていくし、そうでなければならない部分を含めて、そういった部分は大したことではないと、日々の練習に重きを置いてきたイチローならではの表現に感じました。
これを、私のブログを読まれた方の中には「ちげーよ」と感じるのもあるかもしれませんが、そこは人それぞれの受け取り方の違いなので、すみませんが了承くださいませ
実は、これが一番ヤバかった‼️
イチロー選手の生き様でファンの方に伝わっていたらうれしいということはありますか?
生き様というのは僕にはよくわからないですけど、生き方と考えれば、さきほどもお話ししましたけれども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。
あくまで測りは自分の中にある。それで自分なりにその測りを使いながら、自分の限界を見ながらちょっと超えていくということを繰り返していく。そうすると、いつのまにかこんな自分になっているんだという状態になって。
だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を超えていけないと思うんですよね。一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので。
地道に進むしかない。
進むというか、進むだけではないですね。
後退もしながら、あるときは後退しかしない時期もあると思うので。
でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。
でも、それが正解とは限らないわけですよね。
間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど。
でも、そうやって遠回りをすることでしか本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。
そうやって自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね。
ひょっとしたらそんなとこらを見ていただいたのかなと。
それはうれしかったです。
そうであればうれしいし、そうじゃなくてもうれしいですよね。あれは。
私は、以前に「あの人より練習しているのに、どうして勝てないのか。人の倍、いや3倍やらなきゃ上手くならないんじゃないのか。じゃあ、やらなきゃいけないよな」と感じた事がありました。
でも、イチローは「自分の中の測り」と表現していて、人と比べるのではなくて「自分の限界をちょっと超えることを繰り返す」と表現しています。
確かに、誰かと比べるとおかしくなる。
比べられるのは今の自分でしかない…
日々の小さな積み重ねが、あんなに大きな記録を残した。
でも、イチローは成功という言葉が好きではないし、過去の自分と比べるのも好きではない(確か、本に書いてあった)
今の自分と昔の自分を比べると、今の自分が可哀想だと…
1試合1安打(だったっけ?)の目標を持って、打席毎に悔しい思いをたくさんしてきて、そこで反省も踏まえながら練習をしてきたイチロー選手。
ホームランを打つ人よりも、はるかに難しいことかもしれないけど、もともとタイプが違うのだから比べようがないですね。
比べるのも失礼です。
自分の為にしていた野球が、いつしかファンを喜ばせる為の野球になり、そこに対する鍛錬を重ねて昨日の引退試合。
そして、明るい表情で受けた。
私は、引退会見は誰もが涙を流すのしか見た事がありませんでした。
後悔はありませんか?
の質問にも「今日のあれを見て、後悔なんかするはずがないですよね」って笑顔です…
ファンの方々は、涙を流しておられましたね…
私は、そんなイチローの会見を何回でも見たい‼️
泣けなかった分、泣きたいのでしょう…(笑)
日々の小さな積み重ね、目標を持って達成していく充実感、そうするしかなかった時代…
50歳まで現役を考えていたけどできなかったことも言ってましたが、それがなければ今日はなかったであろうこと…
イチローは普通の人間で、それは誰にでもある感情を普通に表現している1人の人間だった…
野茂が大リーグで挑戦したことで、日本人の大リーグへの道は出来たのではないかと、勝手に解釈しており、イチローが成し遂げてきた記録でまた変化を感じました。
外国人になった自分のことも話しておられました。
そこに対する厳しさと、記録を残してからは一気に縮まったこと…
でも、イチローのスタンスはかわらず「野球が好きだということを貫いた」だけ…
誰にでも出来そうだけど、そうではない部分もありつつ、そういったイチローの凄さを感じました。
あ
私がもう一つ、すごいなぁと感じたこと‼️
奥様が握ったおにぎりの数。
2800個‼️
そういうところまでも、想像もつかない数字。
そして、そこには奥様の支えがあってこそだと…
28年近くの現役生活で、おにぎりの数がこれだけあった事…
想像できませんよね。
でも、悔いがないと言いつつも涙を流してきた数々のスポーツ選手がいた中で、昨日のイチローの会見は全く違うものに見えました。
ほかの誰かがどうというのではありません。
たとえどんな会見ですら、言いたい部分と言いたくない部分とあり、出来るだけ答えた中でも言いたくはないと会見でおっしゃっていたイチローは、とてもアツいおとこでもあり無粋なことはしたくないけど、出来るだけ応えたいとの紳士的な姿が、見ていて眩しいと感じた私です。