あなたなぁ~ら
どうする~!?!?
と、考えるより
先に
私の身体は
バスから降りて
お爺さんのそばに居た
『お爺さん、大丈夫?起きれる?!』
大声で呼び掛ける
お爺さんは耳が遠い人もいるからね(笑)
お爺さんは…
ピクとも動かない…
あ★★
かなり顔面を打ったか?
歯が落ちてる
しかも
口から血が出てきた★
『お爺さん!お爺さん!聞こえますか?』
反応が無い★★
こりゃ、頭打ってたらヤバいな!!
降りて来た運転手さんに
『救急車、呼んでください!』
『ハイ!』
私はいったんバスに戻り
カバンからタオル地のハンカチを出した
今日はウマイ具合にデカイめのハンカチやった
もう一度
お爺さんの所へ行き
頭の下にタオルハンカチを当てた
したら…
鼻血まで出てきた★
お爺さんの頭をタオルで受けて
首の頸動脈を触ったら
動悸はしてるから
心臓は止まってない
が…
何度、呼んでも反応が無い★
運転手さんが
お爺さんの様子を
電話で言ってる
『脈はあるけど、意識が無いです!口と鼻から血が出てます!』
と、私が状況を説明する!
もうハンカチは
血で真っ赤★
受けてる私の手にも
血が伝わってきそう…
豊●駅のバスターミナルだったので
人がたくさん集まって来る…
中には『奥さん、変わりましょうか?』
と、言ってくれる人も居た
『僕に何か出来ますか?』
と、聞いてくる高校生も居た
きっと5分も経って無いだろう…
救急車のサイレンが聞こえた!
『お爺さん!大丈夫やで!救急車来たよ!』
その時
お爺さんの手が動いた!
意識が戻ったみたいや★
『お爺さん、顔以外に痛い所ある?』
お爺さんの手が
(無い!無い!)
と、横に動いた!
あ~私の言うてる事が
分かるみたいや~大丈夫そうや~!
ひと安心した~★
救急隊の人が到着した
お爺さんに
色々話しかけて
私の手と変わった
私は安心してバスに戻った~
救急隊の人が
『ハンカチ、良いですか?』
『エエですよ~使ってください!』
もう1人の救急隊の人が
転んだ様子を知ってる人に(第一発見者?)に
話を聞いてた
杖をついて
スリッパのお爺さんは
バスに乗ろうと急いだらしく
走り、足がもつれて
顔面から
地面にヘディングしてしまったらしい…
ったく…
走らなくてええのに…
杖を持ってスリッパで
走ってエエのは寛平ちゃんだけやで~(笑)
私はバスの席に戻り
窓から
担架に乗せられるお爺さんを見た
お爺さんは
もう何か言ってる様子で
救急隊の人が
『お爺さん、ちゃんと持ったから、ジッとして!!!』
とお爺さんを制してた(笑)
(もう大丈夫やな~)
と安心したら…
他の乗客の人が…

つづく…