ずいぶん前に、ベルツノガエルを飼っていました。
今年また飼いたくなって、
今度はクランウェルツノガエルにしました。
上陸して間もない頃の4月の写真。
驚くほどの極小宇宙人も
快調にどんどん大きくなり、
今では次なる宇宙人を産む年頃にまで育ちました。
そんなタイミングにご縁あって、
ブリーディングローンに出すことにしました。
お預け先のメスロリスがまだベビーなので、
もう暫くその成長を見届けてからの実行になります。
「種の保存法」では、個体を貸し借りする場合、
どんな理由でも譲渡するしか方法がありません。
当面の目的を終えて戻す際は、再び譲渡といった手順になります。
ブリーディングにおいては、
発情期に短期間ペアリングする方法もありますが、
あえて長期間を想定しています。
動物は、特に若年から個体同士がふれ合って培われた社会性が、
将来の受胎の可能性を高めると言われていること、
そして、ピグロリの発情周期は通常30〜40日です。
一回の交尾で受胎するとは限らないので、二回、三回と機会を増やし、
可能性を高めることを意図した長期ペアリングです。
オファーを受け入れてくださった飼い主様は、
動物繁殖のスペシャリストでもありますので安心しています。
満たされた環境で飼育してくださることでしょう。
繁殖データが限られた種だけに、この機を今後の参考にしたい思いもあります。
それでも、これは生体のこと。
ペアリング〜受胎〜出産に至って、そのたびごとリスクが伴うのが現実ですが、
命を繋いで欲しいと願う想いに戸惑いはありません。
母親になる予定のお預け先のロリス、父親になる予定のうちのロリス、
どちらも大事なく、新たな命を授かることができますように。
遠くから見守る思いを胸に、、、しばしお別れの時が来ます。





















