山梨県甲州市の菅田天神社を訪ねました。ここにはツクバネガシ・オオツクバネガシの群落があります。アクセスは、塩山駅から徒歩約8分です。
「菅田天神社のカシ群」として県指定天然記念物になっています。山梨県ホームページによると、境内には24株あるそうです。
静かで落ち着いた境内です。個人的に、東京都町田市清水寺・神奈川県横浜市師岡熊野神社と並んで、関東周辺の3大ツクバネガシ(オオツクバネガシを含む)群落だと思っています。
境内で最大のオオツクバネガシ。アカガシと混同されがちですが、樹皮が剥がれた跡は灰黒色(アカガシは橙色)なのも識別ポイントだと思います。
本殿東側のオオツクバネガシ。注連縄が巻かれた個体が多かったです。
オオツクバネガシの葉。純粋なツクバネガシは少なかったです。
どんぐりは大豊作で、足場もないくらい大量に落ちていました。
オオツクバネガシのどんぐり。堅果は長さ2.3cmです。外見はツクバネガシ・アカガシと全く同じで、区別がつきません。
山梨県では、身延町の湯平八幡神社にも町指定天然記念物のツクバネガシがあるそうです。
また、折角なので近くにある上於曽のアカガシも訪ねました。所在地は、甲州市塩山上於曽1469です。
変種キクアカガシ!?
非常に気になりますが私有地内にあり、残念ながら近くで見ることはできませんでした(オオアカガシも基本種と大して変わらなかったため、キクアカガシも個体差のような感じではないかと思いますが…)。
この辺りは春になるとモモの花が咲いて、いかにも山梨という景色になります。