4月9日は小金井公園のオオシマザクラの後に、あきる野市・光厳寺のヤマザクラも見に行きました。2014年以来の訪問です。

 

【種の解説】

和名:ヤマザクラ(山桜)

学名:Cerasus jamasakura

分布:本州(宮城・新潟県以南)、四国、九州(トカラ列島まで)

暖温帯の二次林に自生する。関東の山では標高が低い所から順にヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラとすみわけしている。樹高20m・幹径1mを超える巨樹になる。染井吉野の登場以前に花見対象とされたのは本種で、古来より詩歌に多く取り上げられている。

 

【光厳寺のヤマザクラ】

所在地:東京都あきる野市戸倉2104

アクセス:武蔵五日市駅からバス・戸倉下車、徒歩9分。

4本のヤマザクラが天然記念物に指定されています。

境内で最も大きいヤマザクラです。写真左側と右上の方の枝は枯れていますが、まだまだ元気そうでした。

幹周り533cm・樹齢400年以上の古木で、都内最大のヤマザクラです。花は9部咲きで、青空と相まって綺麗でした。

ヤマザクラは花期が染井吉野より1週間ほど遅く、開花時に赤褐色の若葉が混じるのが特徴です。染井吉野にはない独特の良さがあります。ヤマザクラが花見の主役だった明治以前を想像しながら見ると感慨深いです。

ヤマザクラは雑木林で自生個体を見ますが、大木は少ない気がします。

2021年6月に撮影したヤマザクラの果実です(小金井公園で撮影)。染井吉野やオオシマザクラより葉が小さく、枝も細いです。

 

今回は行きませんでしたが、近隣の廣徳寺には都指定天然記念物のカヤとタラヨウ、イチョウの大木があります。