11月の春日神社の記事でも書きましたが、奈良県では葛城市・笛吹神社、田原本町・村屋神社にも天然記念物のイチイガシ林があります。また、御所市・鴨都波神社にもイチイガシの巨樹があります。今回はこの3箇所を訪ねました。
【笛吹神社(葛木坐火雷神社)】
近鉄御所駅付近の和菓子屋・あけぼ乃のレンタサイクルを利用しました。
正式名称は葛木坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)といいます。
最近では鬼滅の刃の聖地として有名です。我妻善逸の技・火雷神(ほのいかづちのかみ)が、祭神の火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)と似ているためです。
イチイガシは境内南側に大木が多く、後継樹も育っていました。
境内には日露戦争後に政府より奉献された大砲があります。
【鴨都波(かもつば)神社】
近鉄御所駅付近にあります。
御神木のイチイガシは樹高32m、幹周3.75m、樹齢400年です。根元にサクラの木があるため、落葉期の方が樹形がわかりやすいです。境内にはイチイガシがもう1本ありました。
【村屋神社(村屋坐弥冨都比売神社)】
田原本駅からレンタサイクルを利用して訪ねました。
正式名称は村屋坐弥冨都比売神社(むらやにいますみふつひめじんじゃ)です。
社殿奥は竹林ですが、イチイガシの大木もあります。
境内全域にイチイガシの大木があり、後継樹も多いです。
イチイガシ(左)とシラカシ(右)の合体木もありました。
イチイガシは本州では他のカシに比べると生育地点が限られていますが、伊勢神宮にも林があることから紀伊半島には比較的多そうです。