2022年10月23日改訂


7月に玉原高原を訪ねた時に、ブナの結実が多く確認できたため行ってみました。

玉原湿原→三角点→ブナ平→探鳥路を歩きました。

 

群馬県ホームページには今年の利根沼田地域のブナは不作と書かれていますが、実際には豊作で沢山落ちていました!6月の一ノ倉沢でも沢山の結実が見られたため、おそらく谷川岳方面でも豊作になっていると思います。

 

幹が真っ直ぐに伸びた美しい樹形のブナ。紅葉が進んでいます。

マザーツリーと称されるブナの大木。ブナ平のブナの中でもひときわ存在感があります。樹齢200年以上ありそうです。

ブナ平。秋に玉原高原に来るのは初めてで、夏とは違った装いです。

ブナ平ではブナの優占度が高く、ホオノキ・カエデ類・シナノキ・ハリギリ・トチノキ・アスナロなどが混生しています。

幹の太いブナ。青空も綺麗です。

拾ってきたブナの実です。堅果は長さ1.3cmでした。食べてみましたが、やはりクルミのような味で美味しかったです。

昨秋の三頭山に続き、2年連続でブナの豊作に巡り会えました!実に中身が詰まっているか抜き打ちで確かめてみましたが、8~9割くらいは健全種子でした。三頭山では健全種子の割合が3~4割くらいだったので、三頭山よりも健全種子の割合が高いです。日本海型ブナ林は太平洋型ブナ林よりもブナの密度が高いため、受粉成功率が上がるのでしょう。後継樹が多いことにも納得です。

 

来春には沢山の実生が見られることでしょう。


【2022年10月23日追記】

玉原高原では2022年春もブナが開花し、6月の訪問時には沢山の実をつけた個体が幾つか見られました。しかし、10月の訪問時には未熟果・シイナ・虫害種子ばかりで健全種子は見られませんでした。