山梨県小菅村の鶴寝山~大マテイ山のブナ林へ行きました。

鶴峠~奈良倉山を経由して行くこともできますが、大変なので上野原駅からバスで松姫峠まで行きます。

 

松姫峠(標高1250m)です。大月市と小菅村の境にあり、遠くには富士山が見えます。バス停の横にはブナが生えています。

 

 

松姫峠から約30分で鶴寝山山頂(標高1368m)です。霞んでいますが、富士山が見えます。松姫峠~鶴寝山山頂は二次林で、大木はありません。

 

松鶴(しょうかく)のブナ。かなり衰弱しており、幹も腐食が目立ちました。

 

この先の「巨樹の道」からはブナの巨木が多数見られます。

 

ブナの樹皮です。この白っぽくて斑模様の樹皮が堪らなく好きです。

 

新緑のブナは本当に美しいです。

 

ブナ、イヌブナ、ミズナラ、クリ、カエデ類、ホオノキなどが混生する太平洋型ブナ林です。奥多摩や小菅のブナ林には、ササ類は殆ど見られません。

 

このブナは幹径90cm、樹高25mくらいありました。

 

イヌブナです。ブナと違ってひこばえを出します。ブナは尾根、イヌブナは斜面に生える傾向があります。

 

イヌブナの樹皮です。ブナよりも黒っぽく、イボ状の皮目が入ります。

 

イヌブナの実生も多数見られました。昨年は高尾山だけでなく、奥多摩・小菅といった多摩川水源域のイヌブナも大豊作だったようです。豊作になるタイミングが、近隣の別の山でも一致しているのは不思議です。

 

ブナ林を歩いているとカエデ類を多く見ます。小菅村には、アサノハカエデ、ウリハダカエデ、ホソエカエデ、ウリカエデ、コミネカエデ、ヒトツバカエデ、テツカエデ、オガラバナ、コハウチワカエデ、ヒナウチワカエデ、オオイタヤメイゲツ、イロハモミジ、オオモミジ、フカギレオオモミジ、イタヤカエデ、エンコウカエデ、メグスリノキ、カジカエデ、チドリノキの19種類のカエデがあるようです。

これはオオイタヤメイゲツでしょうか?何故か葉が地面に沢山落ちていました。

これはアサノハカエデ?この他に、ウリハダカエデ、コハウチワカエデ、オオモミジ、エンコウカエデなども見ました。カエデ類は似た種類が非常に多く、私の苦手な分野のひとつです。

 

大マテイ山(標高1409m)山頂は樹林に覆われ、眺望はありません。大マテイ山からは小菅の湯に下山しました。

 

【コースタイム】

8:32上野原駅南口

↓松姫峠行きバス

10:19~10:33松姫峠

11:00~11:20鶴寝山

12:06山沢入りのヌタ

13:27~13:37大マテイ山

15:10小菅の湯

 

天気が良く、新緑が気持ち良かったです。次に山登りする際には、もう少しカエデ類を識別できるようにしたいです。