英名:Scarlet Oak
学名:Quercus coccinea
別名:ベニガシワ
分布:北アメリカ東部
樹高:25m 落葉高木
北アメリカ東部の森林・砂地に自生する。北半球全域の公園や庭園などで、紅葉を楽しむために広く植えられている。
葉は長さ15㎝、幅10㎝。葉柄は4cm以下。深く切れ込み、裂片の縁に鋸歯がある。葉は光沢があり、秋に紅葉する。
ピンオークに似ているが、ピンオークの葉はスカーレットオークよりも小形で、葉柄は長い。
花は晩春に開花し、どんぐりは翌年の9~10月に熟す。
どんぐり。長さ約2㎝で、約半分が殻斗に包まれる。ピンオークは殻斗が浅いことで区別できる。
樹皮は暗灰褐色で、年とともに縦に浅い割れ目が入る。
スカーレットオークのどんぐりを見るのには本当に苦労させられた。初めて見たのは2015年に東京都農林総合研究センターを訪れた時のことで、そこには園芸品種が植栽されていたが、若木のため結実しなかった。2016年には神戸市立森林植物園のスカーレットオークを見ようと関西まで足を伸ばすも、ナラ枯れによって衰弱し、みすぼらしい姿になっていた。2017年には関東で成木の植栽を発見するも、その年は不作で、未熟のどんぐりと少数の殻斗しか見つからなかった。そして、2018年秋にようやくどんぐりの写真が撮れた次第である。
かつては京都府立植物園にも植栽されていたらしいが、こちらもナラ枯れによって伐採されたようだ。関東ではナラ枯れを見ることは全くと言って良いほどないが、関西では深刻なようである。